9.新しい環境 ページ9
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「このクラスの担任の若井典明だ。よろしく頼む」
パラパラとまばらな拍手が巻き起こった。
こいつはやべえぜ……というのが第一印象だった。
若井典明と名乗った男は、どう見ても教師には程遠い容姿をしていた。
スキンヘッドにサングラス、ピアスは耳だけでなく鼻や口にもジャラジャラと付けられている。
おまけに夏でもないのにアロハシャツを着用している。新手のクールビズか何かか？
どうみてもアッチの人にしか見えない。
はじめから、このクラス終わった……という雰囲気が皆の中で漂っていた。
なんだろう、この満場一致感。
「じゃあ、出席番号順に自己紹介していってくれ」
口早に告げた先生は近くにあったパイプ椅子に座ったかと思うと、光の速さで眠りについた。
どこののび太くんですか！？と突っ込んだのは私だけではないはず。
それからしばらく沈黙したあと、出席番号一番の人が立ち上がった。
「出席番号一番の葦木場拓斗です。千葉県から来ました。よろしくお願いします。」
思わず付いていた肘が机からずり落ちた。声を上げなかった私を誰か褒めて欲しい。
そう言って一礼した長身の彼を私は知っている。
どこか落ち着かない様子の彼を私は肘をさすりながらまじまじと見つめた。
オレンジに近い茶髪、くるりと巻かれた前髪に、白い肌。
ここからは見えないが、きっと右頬には心臓の形をしたほくろがあるのだろう。
箱根学園一年七組葦木場拓斗。
未来のハコガクエース。
こりゃ、しょっぱなからすごいクラスに来ちゃったかもしれないな。
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「出席番号23番の本城Aです。千葉県出身です。宜しくお願いします。」
自分の紹介もなおざりに、一礼して席に座った。
その後も順調に自己紹介をそれぞれがしていき、40番の米澤くんでやっと自己紹介が終わった。
ここまでで分かったことといえば、このクラスに他県からの入学者が意外と多いということ。
そして千葉県出身は私と例の葦木場くんしかいないということだ。
するといつの間にか眠りから覚めていた若井先生が立ち上がり
「よーし、みんな終わったなー。
このあと、寮を使用することになっている生徒は、体育館で寮生活についての説明があるから残れよー。
それ以外の生徒は親御さんと一緒に帰りなさい。
明日の持ち物は筆記用具と生活のしおりだからな。忘れんなよー！
それじゃあ、解散！」
数名が立ち上がって教室から出て行ったが、ほとんどの生徒が教室に残った。
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ミカヅキ(プロフ) - みんくるさん» わかりました！ありがとうございます！ (2015年8月22日 14時) (
レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - ミカヅキさん» すみません！単純ミスです！どちらも標準語だとかんがえてもらって結構です^o^コメントありがとうございますm(_ _)m (2015年8月22日 8時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅキ(プロフ) - お父さんは関西弁でお母さんは標準語っていう設定なんですか？イマイチ自分の中で整理がつかなくて・・・ (2015年8月22日 0時) (レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年3月18日 20時
