3.ちょっと待って ページ3
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遊び疲れて帰り道。
それは中学で苦楽を共にした二人との別れの道だった。
未来とちーちゃんは同じ高校へ進学し、私は県で一番偏差値の高い、進学校と呼ばれる高校へ入学する。
幼馴染みの愛里は吹奏楽のために強豪校に推薦入学した。
泣こうが喚こうがこれで最後なのだ。
じんわりと心の中に何かが広がる。
熱い熱い何かがからだの奥で暴れていた。
鼻の奥がつんとする。
嫌だ
「ちーちゃん、未来」
目をめいっぱい開いて二人を見つめる。
涙が溢れないように。
「なにー？告白でもすんのー？」ちーちゃんが茶化す。
「うん。告白」
ヘラっと笑って答えると、二人はひどく驚いた様子で固まった。
「2人とも、ありがとね。今まで。すっごく楽しかった」
せめて今くらいは笑っていよう、そう思って精一杯の笑顔を作った。
目を細めたせいで、こらえていた涙が頬を伝った。
「何言っとるんよ・・・・これで最期ってわけじゃないがよ」
鼻声で俯きながら未来が私の背中をポンと叩いた。
背中をさする未来の手は震えていて、私は背の高い未来の頭を撫でようと背伸びをした。
未来の髪はサラサラだった。
「未来の言うとおりやわ。これからもあえるねか！」
力強く力説するちーちゃんの目は赤い。
ちーちゃんが泣いているのを見るのは、初めてだった。
ちーちゃんは可愛くていつもふわふわしているから誤解されやすいが
実は誰よりも深く物事を考え、誰よりも冷静な判断と行動が出来る子だ。
そしてだれよりも我慢強いのだ。
ちーちゃんが部長だったとき、ほかの人の心ない言葉に、
人前では平常を装い、家の玄関で泣き崩れた。それでも絶対に人前では泣かなかった。
という話をちーちゃんのお母さんから聞いたとき、
私はこの子を一生かけて大事にしようと思うと同時に、この子には一生敵わないと思ったのだ。
そんなちーちゃんが、泣いた。
それを思うと余計泣けてきて、
三人でみっともなく喚きながら泣いた。
気づくと辺りはすっかり日が暮れて、夕焼け空が頭上を覆っていた。
ポツリポツリと付き始めた僅かな電灯を頼りに帰り道を三人で急ぐ。
その時だった。
「いった！！！」
大きな硬い何かにぶつかる感触がして、思わずつまずき、それに額を強打した。
ぶつけた額の痛みに目を細めながら、それの正体を探ろうと近づく。
どうやらそれは看板のようなものらしく、文字が暗い中でかろうじて読めた。
「ようこそ、千葉県佐倉市へ？」
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ミカヅキ(プロフ) - みんくるさん» わかりました！ありがとうございます！ (2015年8月22日 14時) (
レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - ミカヅキさん» すみません！単純ミスです！どちらも標準語だとかんがえてもらって結構です^o^コメントありがとうございますm(_ _)m (2015年8月22日 8時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅキ(プロフ) - お父さんは関西弁でお母さんは標準語っていう設定なんですか？イマイチ自分の中で整理がつかなくて・・・ (2015年8月22日 0時) (レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年3月18日 20時
