2.名前のない関係 ページ2
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三人でサンドイッチを食べ終わった頃、突如私のスマホが鳴り出した。
「もしもし。」
『あ、A？』
「なんだ、愛里か。どしたん？」
『いや、べつに用はないんやけど暇やったから。Aなら暇やろって思ったん』
「てめえいっぺん死ぬか？」
『え、やだ』
「いきなりのマジレス」
『あー、マック行きたいー！』
「もう切るぞ」
『ちょ、ちょっと待って！』
「なに？」
『・・・・・・今までありがとう』
「おう。こっちこそ」
じゃね。という声と共に通話が切れた。
ツーツーという音が耳に響く。
愛里とは幼馴染だ。
家が隣同士で、いつも遊んでいた。
お互い気心がしれているから何もかも包み隠さず言い合うし、
そのあとも別に気にすることもない。
はっきり言って何もかもが真逆で、決して仲良しというわけではなかった。
だけどなぜかこの15年間ずっと一緒だった。
ひどい喧嘩をしても、次の日の朝には何もなかったかのように一緒に学校へと向かうのだ。
趣味が同じわけでもない。性格も真逆。
けれどなぜか一緒にいる。
何があっても。どんな時でも。
なぜかそこが一番落ち着くことができた。
お互いが一番相手のことを知っている。理解している。
愛里も以前同じようなことを言っていたはずだ。
親友とは言い難い。だが友達というには深すぎる。
そういう関係だった。
ちーちゃんと未来は同じ部活で、小学校の時から仲が良かった。
勿論愛里も同じ部活だった。
私たちの学校は吹奏楽部が強く、私もそれを理由にこの学校に入った。
そしてそこで中学校三年間を吹奏楽のために費やしたのだ。
大所帯を理由に色んな衝突やトラブルがあって、特に私たちの代は揉めに揉めた。
だから私たちの間ではそういった荒波を乗り越えた仲間、という意識が奥底にある。
同じ時間を共有し、音楽を作り上げた仲間、という意識が。
でももうそれは過去の話。
わたしたちはそれを思い出として記憶しなければならない。
なぜなら明日は高校の入学式だからだ。
私の、私たちの中学校三年間は終わったのだ。
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ミカヅキ(プロフ) - みんくるさん» わかりました！ありがとうございます！ (2015年8月22日 14時) (
レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
みんくる(プロフ) - ミカヅキさん» すみません！単純ミスです！どちらも標準語だとかんがえてもらって結構です^o^コメントありがとうございますm(_ _)m (2015年8月22日 8時) (レス) id: 8267781c3e (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅキ(プロフ) - お父さんは関西弁でお母さんは標準語っていう設定なんですか？イマイチ自分の中で整理がつかなくて・・・ (2015年8月22日 0時) (レス) id: 0f03a94449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんくる | 作者ホームページ：http://nanos.jp/connector/
作成日時：2015年3月18日 20時
