最低:最悪 ページ42
今さら、言わなきゃ良かったなと後悔した
あ「あー違う、ごめん、聞かなかったことにして」
レオに対して殺意があったかなかったかなんて
アイツが死んでしまった今、どうでもいいことなのだ
ましてや今この状況で聞くような内容でもなかった
私はすぐに取り消すべく、自室へ戻ろうとした、しかし
宇井「いいよ、答える…答えるから」
いつもより低い声で、両手で顔を隠しながら郡さんが言い放った
そして直後、「座って」と言われ、私は立ち上がりかけた体勢でもとの場所へと座り直した
それを見計らったように郡さんはため息をつくとくしゃっと髪をかきあげた
宇井「……はっきり言うけど、彼が喰種って分かったときから殺すつもりでいた
それが仕事だから…あーでも…
Aと話してるの見たりすると悪い子には思えなくて……」
その話す姿は、すごく辛そうで、悲しそうで、苦しそうで
申し訳なくなる以前に、胸とても締め付けられた
宇井「とにかく、その……殺意みたいなのはあった、でも殺したくなかった…変だけどそれだけ」
"それだけ"
その言葉が引っ掛かった
本当にそうなのか、まだなにか抱え込んでるんじゃないかと不安になった
あ「……郡さん、本当にそれだけ?
なんかまだ……辛そうだし、なんか……その
私まだ子供だけど…聞くくらいならできるから、さ」
なんの慰めにもならないような言葉でも、かけるだけ違うかもしれない
そんな淡い期待が、後に裏目に出ることとは思いもしなかった
宇井「……じゃあ言うけどさ
Aはアイツが好きだったんでしょ?」
その言葉は、
私の心に引っ掛かっていたトゲを、完全に引き抜いた
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裕璃氷@CL(プロフ) - 碧姫(*^.^*)さん» ありがとうございました!!これからも頑張らせていただきます!!(о´∀`о) (2015年11月13日 16時) (レス) id: aae3b068fb (このIDを非表示/違反報告)
裕璃氷@CL(プロフ) - ぱぴこさん» そ、そんな、私は紙作品しか作れません…!!ありがとうございます!!これからも頑張らせていただきます!! (2015年11月13日 16時) (レス) id: aae3b068fb (このIDを非表示/違反報告)
裕璃氷@CL(プロフ) - 歩未@黒バス☆テツ君大好きさん» はい!!全然大丈夫です!!お待ちしております!! (2015年11月13日 16時) (レス) id: aae3b068fb (このIDを非表示/違反報告)
碧姫(*^.^*) - 完結おめでとうございます♪とても面白い作品でしたぁ!♪ (2015年11月12日 21時) (レス) id: c0db0d727b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - 完結しちゃったのが残念です!でも、おめでとうございます!郡さん関連の作品で初めて読んだのがこの作品だったんですが・・・・。「なんだこの神作品!!」と思いました!文章はうまいし・・・!読んでて本当に楽しかったです!完結、おめでとうございます! (2015年11月11日 21時) (レス) id: fd306d3bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:裕璃氷 | 作成日時:2015年9月14日 21時