最低で最悪で、最愛の彼女【宇井郡】

最低：最悪 ページ27

レオ「いや、ほんとありがとうございました」







昨日のメールの通り、レオは服を返しに来た





綺麗に折り畳まれた服が、これまた綺麗な紙袋に入っている









レオって几帳面だな









それから、郡さんと私とレオで、なぜか玄関で談笑してた









宇井「うん、風邪引いてないみたいで良かった」







郡さんは、笑顔でそう言った







私はそんな二人を横目で眺めていた









あ「……レオって、近所に住んでるの？」








ふと気になったことを聞いてみた






昨日の今日ですぐ来れるなんて、結構近くなんだろうか









レオ「俺？６区だけど？」





あ「へー…遠くもないし近くもないね」









そう、当たり障りのない返事をした




郡さんもそうなんだ、と言葉を挟んだ









レオ「あ、俺そろそろ行きますわ」






レオはそう言うと、ドアノブに手をかけた







宇井「私も用があるから近くまで送ってくよ」









郡さんもそれに続くように言った







最初、私もと言おうとしたが、やはり面倒なので家に残ろうと思った









レオが、私にじゃあ、と軽く手を振ると先に玄関を出た







そして郡さんも外へ出た









宇井「鍵閉めといて」





あ「うぃ」









ﾊﾞﾀﾝ









このとき、私は気が付いた









あ「……郡さん、クインケ持ってったんだ」

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