最低で最悪で、最愛の彼女【宇井郡】

最低：最悪 ページ3

宇井side



宇井「えーと…水原…Aちゃん？」




あ「来たーその呼び方、ちゃん付けするとことか子供扱いしてます感全開」








すごいムカつく子だな……




てか、目と首のあたりに傷痕…







大分前のだろうけど…









あ「なに見てんの？」




宇井「……いや、君、なんでここにいるの？」




あ「はぁ？そんなのこっちが聞きたいわ」







つまらなそうに頬杖をついて、




さっきから目はそらしっぱなし









宇井「……えっと…」



あ「はー、問題があるから施設じゃ預かれないって言われたの」



宇井「え？」








しびれを切らしたように、彼女はそう言った




そのとき、やっと目が合った






キッと睨むような視線に、少なからず驚いた








あ「このキズ、わかる？






これ見て昔のこと思い出すヤツがいるからどーのこーので、なぜかここに連れてこられた」







彼女は自分の目の傷痕を指差した




なにかに切られたように残る一筋の線







隠しようもない箇所に残ってしまうと、どうしようもない








たまに、施設であることだ





そう言った子達は、ある程度の年なら一人暮らしも可能だ









あ「ったく…マジでイライラする……」




怖い怖い…






宇井「うーん…じゃあ、今から別の施設の人に電話するから……」





あ「やだね、あんなネット制限だらけの場所になんざ戻りなくない」






宇井「でも、君の将来を考えると…」









ﾊﾞﾝ!!と、テーブルを叩くと、彼女は急に立ち上がった









あ「ゴチャゴチャうっせぇんだよ!!




所詮てめぇら捜査官だろ!!人の人生にまで首突っ込んでんじゃねぇよ!!」








今時の子ってこんなこと言うの!?




待って、これどうしろって!?









宇井「うっ…ぁ…お、









おすわり!!!!!!」







あ「……私は犬か!!」









覗き組ー

篠原「なんか仲良くなってるね」


有馬「ですね」


篠原「いっそのこと、宇井の家に置いちゃったら？」


有馬「……良い考えですね、そうしましょうか」←

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