＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

４８食目 ページ49

あ「はっ…着いた…!!」




やっとのことで、空港らしき場所に着いた





しかし




あ「……あれ？」






今まさに、飛び立とうとする飛行機






乗り込んでいくのは







ジュリアさま







習さまの姿は見えない



あ「……嘘…習さま!!習さま!!」





滑走路の外から、叫んだ




でも





あ「習さまｧｧｧｧｧｧ!!」





ﾋｭｩｩｩｩｩｩ…







飛んでいく飛行機





あ「……あっ……止まれ…





止まれェェェェェェェェェェ!!」









「A!!」




この声…まさか…そんなわけ…





あ「習……さま」


月「A!!」


あ「習さま!!」




こちらに走ってくる習さま





あ「どうして…え？アメリカ行きは…」


月「取り消した…!!


当然だろう!!こんなに愛しい人を置いていくわけがない!!」




あぁ…良かった




あ「習さま、私……」



月「A、好きだ



僕と、生涯を共にしよう」



あ「……あっ…はい!!」



私がそう返事をすると、習さまは目を細めて、私の髪を耳にかけた




月「あぁ、やっと伝わった…」






そして、私を抱き締めた



月「もう、離さない…」







＊＊＊数ヵ月後＊＊＊

月「A、準備できたかい？」

あ「ちょっと待ってください!!」


私と習さまは、なんだかんだでお付き合いしている





今日は、私のおじいちゃんに会いに行く






家の、唯一の生き残りに





その人の居場所はジュリアさまが教えてくれた




そして、





CCGに流れた私の情報も


ジュリアさまが消してくれたのだ




世の中、色々あるものだ





叶「おい、A、習さまを待たせるな」


あ「もう準備できたもん!!」


月「ほら、行くよ」


あ「はい!!行ってきます!!」




叶「行ってこい」





使用人と主


その壁は、意外に分厚いけど





よく見ればすぐそこに





向こう側に繋がるドアがあったんだ

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