＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

３７食目 ページ38

松前side


あ「ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…」



廊下を歩いていた私



そこで隅っこにうずくまる金髪青目を見つけた←




ドラ○エの呪文のようになにかを唱えている





どうしたんだろう



松前「A……？」



あ「ま、松前…習さまに残念だって言われた」



松前「……はぁ？」



残念だ…って





習さまは相当怒ったときにしかそういうことは言わない人だ






きっとAがなにかしたんだろう






松前「Aがなにかやらかしたんじゃ…」


あ「……違う、アメリカに行くのどう思うか聞かれて…




習さまが幸せなら良いと思いますって言ったら…」







あれ？



習さまがお怒りになる理由はなさそうだな…





ならなぜ……




あぁ






そういうことか





松前「習さまも大変だなぁ…」


あ「え？やっぱ私がなんか……」


松前「違うよ」



Aは鈍感だからな…



気付かないのだろう





習さまに想われていると






松前「習さまが幸せなら良いと言うのは…お前の本心か？」





そう言うと、一瞬迷ったように目をそらした






松前「習さまは感が鋭い、きっとお前の言葉の裏を見抜いていたんじゃないのか」



あ「……でも、叶と約束したんだもん…



寂しくても、応援しようって…」





まったく…若さとは時に仇になるな



叶も強引な手を使うし





松前「A、大切なのはお前の気持ちだ





もう一度よく考えてみろ」


あ「……うん」





こいつも、恋心なんて分からないのだろうな

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