＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

２３食目 ページ24

ジュリア「いやぁ!!誰かっ…誰かぁ!!」


「こんなとこだぁれも来やしないぜ？」


「どーやって痛め付けてやろうかなァ？」




あの人のことだ



あの妙な男二人に何かして謝らずにいたんだろう





だから嫌いなんだ、フィリアの喰種は





「やめて!!汚ならしい!!」



「あんだと!?」

「あったまきた!!喰ってやる!!」




喰ってやるって……




相手も喰種か






あ「……っ」




どうしてだろう



助けよう、と思えない





助けたいと思えない



当たり前か、あんなことされて






そうだよ…




別にこの人を見捨てたっていいじゃん






私の家族を殺した人を





見捨てて何が悪いんだ





「じゃあな嬢ちゃん…」





『A……、私たちは何をされても仕返しなんてしない』



『どうしておかあさま!!わたし、くやしいよ…』




『仕返ししてしまったら、私たちも悪者になってしまうわ





だから貴女も、清く、優しい心を持った子になってね』






ジュリア「習……く、ん…




助けてェェェェ!!」






その瞬間、私は




ジュリアの前に立ちはだかっていた





あ「大の男がよってたかって、恥ずかしくないんですか？」



「なんだぁ、お前…？」




ジュリア「あ、貴女…!!」




すっかり恐怖に飲み込まれたジュリア





ここにいられても困る




あ「逃げて、貴女は足手まといだから」



「はぁ？俺らとやりあう気？」


「女が一人で？はははっ笑わせんなよ!!」




ジュリア「貴女本気なの!?」






あ「うっせぇ、早く行け」







あー、私、ほんとにぐれたのかな…


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すいません題名のとこ２４にしてました
正しくは23です

教えてくれたﾐｨさんにThank You!!

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