＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

２０食目 ページ21

あ「はぁ…はぁ…」


叶「ゼェ…ゼェ…」



月「えーっと…？」

あれから走って家まで帰った私たち


叶は酸欠状態だし


叶「も、申し訳……っありませっｹﾞﾎ!!」


あ「はぁ…ふー」


私はゆっくり息を整えた




あ「私がなめくじを放しに行ってたら叶がいて



私が今日習さまにピアノ教えてもらう日じゃない？って言ったら…



『走るぞ!!』って……それでこうなりました」



叶「お前…息…よく続くな…っおえ」



あ「叶が体力無さすぎだよ」←




月「ははは…；；」


あ「習さま、申し訳ありませんでした」



月「い、いいんだ!!それより叶は…休んでいなさい」



叶「は、はい…」





叶はもう死にそうだった←



結局私は一人で、習さまからlesson(レッスン)を受けることに




月「一対一なんて…久しぶりだね」


あ「ですね…」



確かに、最近は叶と３人でlessonしてたし…




月「課題曲は…できているかい？」


あ「たぶん…ははっ；；」




課題曲は『運命』


それしか覚えてない←


だって交響曲だの組曲だの


ほら何番だ〜何調だ〜って




What!?




ジャジャジャジャーンで良いじゃん!!



月「じゃあ弾いてみたまえ」


あ「はい!!」


よし、この日のためにたぶんちゃんと練習したもん!!←





あ「……頑張るぞ…」





私は深呼吸して




両手の指を、鍵盤の上に乗せた

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