＜完＞僕は使用人に恋をした【月山習】

７食目 ページ8

叶side

あ「うっ…無理…指がぁ」

叶「うるさいな」

月「はははっ」


習さまとAと３人で今なにをしているか


それは


あ「指つるっ…いだだだだ」

ヴァイオリンの稽古だった

叶「そこ、もっと強く押さえて」

月「叶はスパルタだね…」

あ「ほんとですよ…あ"あ"あ"あ"!!」

叶「だからうるさい…」

あ「痛い!!ヤバイ!!」

叶「楽器置けば…」

あ「今離したら…落とすっ…」


なんか……

めっちゃプルプルしてる…



生まれたての小鹿…みたい

あ「無理っ…叶…痛いよ」←

月(なんか良からぬシーンみたいになってる)

あ「わったし…指…無くなる!!」←涙目


……可愛い

いや、普通に可愛い

あれ？なんで可愛いとか思って……


ん？え？


でもやっぱりAは可愛い、うん


あ「無理ぃ…あっ」


ゴドン


耐えきれなくなって


Aはヴァイオリンを落とした



あ「あっ…お、織田信長がぁぁぁぁぁ!!」

月「ODA？」

叶「どんな渋い名前だよ」

戦国武将の名前つけるとか


おっさんか、歴女か


月「どれ、A、見せてごらん？」

あ「うわーん…」


Aはヴァイオリンを習さまに手渡す


月「大丈夫、弦が切れただけさ」

あ「really(ほんとに)!?」

月「あぁ、すぐ直るさ」

あ「良かったぁ…家康、直るって」

月「名前変わってない？」


最近気になること


Aと習さまの距離について



使用人と主の関係が崩れるのは、使用人としてとんでもないこと



ましてや恋愛関係なんて






でもそれだけじゃない、俺が気にしてる理由は







あ「叶っ、弦の張り方教えて!!」









Aのことが好きかもしれないからだ

８食目→←６食目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す