＜完＞天才と不幸少女【有馬貴将】

十七撃目 ページ18

あ「はぁー…終わった!!」



残業から二時間


やっと報告書が書けた!!



もう外は真っ暗で、雨もやんでしまっていた




あ「……誰もいないよね」




私のデスクだけが明かりがついてて



あとは廊下も薄暗くなってる





あ「……帰ろ」



私は壁にかけてたコートを取って羽織った





カバンに資料とかつめて



オフィスを出る





受付のとこはまだ夜間対応のオペレーターの人がいた




「……あっ、谷浦さん」


あ「はい？」



受付を通りすぎようとしたとき、名前を呼ばれる





「滝沢さんが…ご用があるそうで



局の外でお待ちですよ」



あ「え、せ、政道くんが？


ありがとうございます…、お疲れ様です」



「はい、お疲れ様です」




局の外へ出ると




滝「あ、やっと来た!!」


あ「政道くん、どうしたの？」


滝「いやぁ…今局の人で飲みに行ってるんですよ!!



そしたらAさんも呼んでこいって…」



あ「えー…お酒か…

私飲めないけど良いのかな…」



私はお酒が苦手だった



ノンアルコールも苦くて飲めない





滝「大丈夫ですよ!!


店近いですし、行きましょう!!」


あ「あ、政道くん」


滝「なんですか？」




私は歩き出す政道を呼び止めた





あ「局の外だし二人だけだから、タメでいいよ」



滝「そうだな…なんか昔みたい」




あ「ね、ちっちゃい頃はよく遊んだよね〜」



そう、私と政道くんは幼馴染み


政道くんは私のことをお姉ちゃんとか言ってたっけ…





滝「ま、いーや!!



早く行こーぜ!!有馬さんが待ってる!!」


あ「最後のところ聞き捨てならないね」

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