発狂295回目 ページ10
Aside
薄っすらとした意識の中、やっと陸にあがったと思っても自分で息が出来なかった
酸素が口の中に入ってきたと思ったら、喉奥から水が吐き出てきた
そうして、私はやっと自身の力で息をすることが出来た
『るぅ……ちゃ……』
目を開ければ、涙ぐんでいるるぅちゃん
意識がはっきりしていない私を抱えて、屋敷の一室に入った
着替えた後、髪が濡れているとタオルを取って拭いてくれた
部下人の迎えに来てくれた車でな組の屋敷に戻る
る「A、あの男に落とされたんですか?」
『……うん』
る「チッ_…クソっ……」
握る力が強くなっているのに気がついて、私はるぅちゃんの手を握る
『この間は強く言っちゃってごめんなさい。心配してくれているるぅちゃんの気持ち、考えてなかった。嫌われちゃったよね……』
る「A……」
強く抱きしめられる
『……でも、助けに来てくれてありがとう』
と、るぅちゃんが私の両肩を掴んで目を合わせてくる
る「き、嫌いになんか…なる訳ないじゃないですか!!嫌われてもおかしくないのは僕の方です…」
『私も、るぅちゃんの事、嫌いになんかなったりしないよ』
まだ濡れている、黒の塗料が水で溶けて黄色が見えてきたるぅちゃんの髪を、そっと撫でる
少し手に塗料がついた
る「A……大好きです!」
『私も……大好きだよ!』
部下の人が着きました、と教えてくれる
ご丁寧にも車のドアも開けてくれる
『ただいまー!』
玄関では、みんながお出迎えしてくれていた
莉「おかえりー!……って、どうしたの!?髪びちょびちょだよ!?」
『あはは……いろいろとありまして……』
る「なーくん、報告があります」
な「……どうやら、ただ事ではないっぽいね。俺の部屋においで」
私もついていこうとすると、るぅちゃんに止められる
る「A、Aはシャワーを浴びてきてください。髪も乾かすんですよ?」
『いや、るぅちゃんだってビショビショ……』
る「僕は後で入りますから、大丈夫です」
えぇー?
少々不満を抱きつつも、言われたからには仕方ないと、着替えを持って風呂場に向かった
『ヘックション!……あぁ…早くしよ、風引いちゃう風引いちゃう…』
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アンケートに答えてほすぅい
年齢層が知りたいんですよ
君達の事が知りたくて[1]
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ゆゆ(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて、ずっと読み続けられちゃいます!感想はまた読み切ってから言うんですけど、発狂289回目のところ、多分るぅとsideが夢主sideになってますよ!すいません上からで。 (2023年2月11日 7時) (レス) @page4 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 凛月柚/タブさん» いや、夢主ちゃんが怖いのでそうそう無いと思う (2021年11月20日 20時) (レス) id: f475c36182 (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - 月の光さん» いや、怨念だろ (2021年11月20日 20時) (レス) id: f475c36182 (このIDを非表示/違反報告)
凛月柚/タブ - おーちゃんの雑談好きです!あっ、どうぞこれからも続けて下さい(*^^*) (2021年11月20日 20時) (レス) @page49 id: ef3e8bc748 (このIDを非表示/違反報告)
月の光(プロフ) - 朧月さん» 怨念ではなくね、怨念は負の感情やで (2021年11月20日 14時) (レス) id: 14cd6ae491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2021年10月3日 13時