【黒子のバスケ】 〜キセキの世代と天才少女3〜

第100Q ページ13

貴「征君にしつもーん。」
赤「何だ？」
征君準備体操中。
因みに他の皆はミニゲーム中。
貴「征君は私の家の事はどれ位知ってるの？」
赤「そうだな…。
お前の父親が社長、次期社長はお前の線が一番高い。
いろんな方面への出店。それぞれがトップクラス。国外活動が多い事…位か。」
ほうほう。
貴「じゃぁ会社の基本理念は？」
赤「基本理念？」
頷く。
赤「公私混同、禁止？」
君すごいな。
貴「そうそう。よく知ってるね。」
赤「まぁ…。それがどうかしたか？」
貴「いや、別に。因みに征君はさぁ、
何で私がここにいるか、とかは考えたりはしないのかな？」
赤「は？」
貴「あぁ、いきなりすぎた？あ、深く考えないで。何でこの学校に今いるのかって事。」
赤「分からない。」
そうか。
貴「そっか。征君お母さん好き？」
マザコンとかの類ではなくね。
赤「生んでもらった事には感謝してるが？」
貴「そっか。じゃぁ私も征君のお母さんには感謝しようかな。」
赤「嫌いなのか？」
貴「どうだろうね。う〜ん、好きではないね。あまり感謝もしていないなぁ。」
赤「何故？」
貴「ん〜、あんまそういう気持ちがわかないから、かな。」
赤「俺は、お前の母親にも感謝している。じゃなかったらお前に会ってないからな。」
貴「ん〜、会えていいと思った？」
少し、声が震える。
赤「当然だ。」
そんな事言われたの初めてだから。
貴「ありがとう…」
私も、会えて良かった。
征君に抱きしめられる。
あれ？涙出たかな？
まぁいい。
貴「じゃぁ私がここにいる理由おしえてあげる。」
顔を見れるように少し離れる。
征君は黙って聞いてる。
貴「仕事。」
赤「仕事？」
貴「そ。終わるまでここに居るの。」
赤「いつまで？」
貴「さぁ？わかんないなぁ。あ、だから、仕事には感謝してるの。
皆に会えたでしょう？あ、やっぱ生まれた事にも感謝かな…？ふふ。」
にっこりと笑う。
赤「………。」
貴「どうかした？」
再び強く抱きしめられ、耳元で囁かれる。
貴「…ありがとう///」
『赤司(っち)!!イチャつくな!!』
赤「俺に命令するな。」
貴「あはは…」


――生まれてきてくれてありがとう――


赤「今の質問には何の意味があったんだ？」
貴「よく考えればわかるよ。」

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