甘いｷﾐとの始まり。-Part.2-【名前変換】

Sweet...99 ページ49

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あ「お母さん、遅れちゃうよー。」

「もう少し待って、帯が確かこう………」

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夏祭り当日。

お母さんに浴衣の着付けを頼んだ。

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「あ、できた!できたよ、A!」

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赤く大きなﾘﾎﾞﾝが完成して、

私は家を出る。

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少し慣れない下駄に戸惑いながら会場に行くと、

既に裕翔先輩たちが来ていた。

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裕翔「A、すごい似合ってるよ。」

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一番欲しかった言葉を一番最初にくれる。

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涼介「やっぱり、浴衣で来てくれた!

結奈ちゃんも浴衣だし、いいねー。」


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結奈「そういう先輩たちも浴衣ですよね。」

涼介「あー、これね。俺は兄貴のおさがり。」

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裕翔「俺は親戚の兄ちゃんの。

浴衣着た方が雰囲気でると思って。」

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男の人の…………

好きな人の浴衣姿。

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ｶｯｺよすぎて、思わず見とれてしまう。

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ほら、周りのお客さんも二人に見とれて

少し足がゆっくりになっている。

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裕翔「A、ちゃんと練習したよね?」

あ「えっ?」

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裕翔「俺のこと、ちゃんと裕翔って呼んでよ。

そして、敬語禁止は当たり前。」

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私の甘い夏が始まった――――……

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