～Magic Shop～ (ページ24)

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お昼も終盤になった頃

JK「…先輩、ここくる前に何かありました？」

いきなりジョングク君が口を開いた

何かあったっちゃあったけど

『別に、何にもないよ？』

ジョングク君は直接的に関係ないし

巻き込むわけにもいかないから

JK「…ジンヒョンのこと？」

「ジン」という言葉に過敏に反応してしまう

『違うよ笑、ていうか何でソクジンさん？笑』

誤魔化すと目が真剣になって行くジョングク君

JK「……ゃなくても、僕が相談相手になりますから。」

最初の方が聞き取れなかったんだけど

先輩として思ってくれてるって言うのが嬉しくて

『ありがとう』

精一杯の笑顔で返した

でも実際悩んでたのは本当で

ホソクといつも通りでいられるか

彼は気を使ってくれるから

私が頑張るだけの話だ

何か思いつめているようなジョングク君と別れて

午後の仕事を全うした

『…いだっ』

HS「なにボーッとしてんの笑仕事終わった？行けそう？」

さっきまでパソコンとにらめっこしてて時間が経つのも忘れてた

『うん！行ける、ちょっと待ってて』

嘘

ボーッとしてたのは仕事だけのせいじゃない

急いで帰る支度をして、久しぶりに定時で上がる

『おまたせ、ナムジュン誘わなくていいの？』

HS「いや、慰めてもらうのに…フラれたなんてあいつの前で堂々と言えないよ笑」

明るくしてくれようとしているのが裏目に出ているのか

さっきから地味に言葉がぐさぐさくる←

HS「この近くで美味しいお店知ってるんだよ、行こう」

そう言うホソクに着いて行く

着いたのは雰囲気の良い居酒屋

私が堅苦しいお店を嫌いなのも知ってくれている

『へー、いいね、ここ』

HS「でしょ？Aならそう言ってくれると思った！」

と言って生を２つ頼むホソク

…この人が彼氏だったら彼女幸せだろうな

しみじみそんな事を思っていた

HS「ほら、生きた。1杯くらい飲めるでしょ？」

『うん。いける』

HS「じゃあかんぱーい！…あ、定員さん！これとこれ１つ！」

こうやって場を作ってくれるから

一緒にいて落ち着くんだろうな

なんてさっきから彼女ポジションで話しているけど

私はもうフッた身だから、立場をわきまえないと

HS「…やっぱ旨い！んでさ、フラれた相手に話すのもだけど人事部のサナさんっていいね」

いつのまにか3杯目に突入しているホソク

心配になる