マリー / もう一度 ページ2
胡蝶蘭 / あなたを愛しています 、変わらぬ愛 、純粋
どれほど経ったのだろうか 。平穏な日々は 、突如として崩れ落ちた 。"黒い何か"によって 、次々と惨殺されていく仲間を 、見ていた 。助けたくても 、足がすくんで動けない 。
動け 、動け動け動け ..ッ !!
「 やだ .. 止めて .、ッお願い .!!!! 」
必死に手を伸ばすも 、心臓が破裂しそうな程大きな音を立て己を飲み込み 、視界が滲んで届かない 。
"其れ"は 、己が愛する彼らに一人 、また一人と手を掛けてそして __
「 ま .、りー ..ッ ! 」
糸が音を立てて千切れた 。
金切り声で泣き叫ぶ 。喉がじんじんと苦痛を覚え 、目の奥が焼けるように熱い 。意識が朦朧とし 、呼吸を荒らげる 。
ゆらりと一歩踏み出すと 、何かに支配された己はその姿を現した 。"其奴"は此方を一瞥すると 、下卑た笑みを浮かべ 、口角を引き攣らせる 。もう 、上手く笑えなくなっていた 。
「 さァ 、繰り返すのです 。本来在るべく世界に 。 」
血溜まりで目を差しのべる彼の掌に 、己の手を乗せる 。こんな世界を 、巻き戻すんだ 。もう二度と繰り返さないように 。彼に 、再び会うために 。
「 絶対に 、今日のことは忘れない 」
だから 、待っててね 、セト 。
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作者名:映 | 作成日時:2018年9月24日 2時