幹部補佐様は今日も赤い花を咲かせる【文スト】【裏切り】

story.32　狂人 ページ37

「ふざけるなｯｯｯ!!!」



息を吸って、思いっきり声を張り上げる


しかも、普段出さないような声のトーンで



その場に居た全員(クラスメート達も含んで)が目を見開いた


魅優「な、何よ。」

「だからさぁ、私やってないｯつってんだろ!!?」


多分…

今の私……狂人的な表情になってるだろうね


鴎外「始まったか。…中也君、太宰君を呼んで来なさい。事が大きくなり過ぎる前に、」

中也「……わかりました。」






「ポートマフィアが手前等の傘下ｧ?馬ｯ鹿じゃねｪの?!逆だよ逆!!手前等がポートマフィアの傘下なんだよ!!」


私は思いっきり莉岾さんの胸ぐらを掴んだ

わー、莉岾さん顔真っ青だ(棒)


「………ねぇ、鴎外さァん。コイツ等、そろそろ殺 っちゃっていいですかァ?」


猟奇的な笑みを浮かべて鴎外さんの方を見やる


鴎外「まだだよ。…それに、この人達に聞きたい事があるからね。」


魅優･父「聞きたい事だと?」


鴎外「嗚呼。ある事件について…聞きたいのだよ。…で、とりあえず…Aちゃんはその手を一回離そうか。」

「…はァい、わかりました。」

鴎外さんに云われれば、私は胸ぐらを掴んでた手を離す


魅優･母「魅優!大丈夫?」

魅優「ｳｳｯ、お母様ァ〜…」


泣き真似をしながら、莉岾さんはお母さんに抱き付く



…ああいうのを見ると……

凄く羨ましいし、

何よりその相手が裏切り者なら……

尚更、“殺 したい”気持ちが募ってくる



鴎外「とりあえず、此処だと場所もアレだし……
一旦マフィアに連れて帰ろうか。
芥川君、羅生門で縛り上げて。」

芥川「はい。」


龍にぃは、なんなくと羅生門で三人を縛り上げていく


魅優「一寸!!離してよ!!」

魅優･父「こんなことをして…タダで済むと思うなよ!!」

芥川「その台詞…そっくり其のまま返してやろう。Aを傷付けた事がどれ程か…その身を持って知れ。」


そう云って、鴎外さんと龍にぃはスタスタと歩いて莉岾さん達を連れて帰ってしまった


太宰「おーい、Aちゃん〜。」

「うげ……太宰さん…」

太宰「ちょっと、露骨に嫌な顔しないでくれ給えよ…。私、悲しい」

「知りません(ｷｯﾊﾟﾘ)」

中也「おい、太宰…俺を置いていくなよ…」

ﾊｧﾊｧ、と何故か息切れしながらやって来る中也さん

太宰「中也が遅いだけでしょ。」

中也「ンだと…?」

あぁ、また喧嘩が始まっちゃう…←

一応此処…教室の前ってこと……忘れてませんよね?

story.33　真実→←story.31　我等が首領のおでまし

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す