幹部補佐様は今日も赤い花を咲かせる【文スト】【裏切り】

story.31　我等が首領のおでまし ページ36

(数分経って)



鴎外「やぁ、A。」




うーん…

なんか鴎外さんに呼び捨てされると違和感が←


「父様!!」


鴎外さんが現れれば、龍にぃと中也さんは即座に膝をつく



魅優･母「貴女?こんな礼儀も知らない子の父親は、」


失礼ですね

少なくとも…貴女達よりかはマシだと思うんですけど


魅優「あらぁ?貴女の母親は来ていないのぉ〜?」


私の心を抉るかのように、莉岾さんは問いかけてきた


鴎外「生憎、私の妻は…11年前に他界しててね。それからは男手一つでこの子を育ててきたのだよ。」


勿論、鴎外さんの云ってることは


母と父が亡くなった年月以外ほぼ嘘


まぁ、確かに鴎外さんにも育ててもらってた記憶は残っていますけど…(



魅優「可哀想ぉ〜。貴女…“母親の愛情”ってモノを知らないんだぁ。」





………どうしよう…


そろそろ限界が近付いてきた……


これ以上云われたら……


私の【ナニか】が………


切れてしまうかもしれない







魅優･父「何はどうあれ、この傷の代償はどうするつもりかね?慰謝料を払っただけで済むと思うなよ…。私の可愛い魅優を汚したのだ。それなりの罰を受けねばならん。」


鴎外「……A、あの腕の傷は、本当にAがつけたものかい?」


鴎外さんは私と目線を合わせてそう問う


「違います。…父様は、本当に私がしたと…本気で思ってますか?」

鴎外「ﾌﾌｯ、そんな訳ないだろう?それに……Aがやったのなら、何処かに血が付着しているハズだ。だが、私が見たところ…そんな形跡もないし、匂いもしないしね。」



中也「流石、医者だな。あんな数秒でもそこまで分析するなんて、。なァ、芥川もそう思うだろ?」

芥川「えぇ。…僕も、あのような観察力が欲しいです…」

中也「……手前ェもまぁまぁ観察力ある方だと思うぜ?」





魅優･母「じゃあ、この子の腕の傷はどう説明するつもりよ!!」


母親は声を荒げる


あー、鼓膜破れそう←


「……自作自演ですよ。そんなの、」


魅優･父「そんな嘘が通用すると思っているのか!!やはり、貴様は処罰するべきだ!」


腕、傷付けただけで処罰されないといけないんですか私←


というか、まずそんなことで処罰なんてできないものですよ普通は


まぁ、権力が高かったらできなくもなさそうですけどね…




……というかそろそろキレていいですか?


色々限界なんですよ、此方も←

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