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story.13 兄妹愛 ページ17

龍にぃが私を見つければ、血相を変えて走ってくる。

肺を患っているのにも関わらず……

嗚呼、本当に心配症だなぁ…


芥川「A!!」

「……龍…にぃ……」


掠れた声で、龍にぃの顔を見る


芥川「何があった!?30分以上経っても来ないから…心配したのだぞ!!」

「…ごめん…なさい……。」

芥川「………。おい、竜夜…と云ったか貴様。」

竜夜『えぇ、』

芥川「Aの代わりに何かあったのか、説明しろ。」

竜夜『………先ず、先に妹さんを帰した方がいいかもしれませんよ。』

深緑色の瞳が龍にぃを仕留める


「…龍にぃ………」

芥川「……A…樋口と中原さんが外でずっと待っている。…先に車内に戻っておけ。」

「…龍にぃは…?」

芥川「僕はコイツに話を全て聞いてから戻る。」

「…わかり…ました……」


龍にぃにそう云われて、私はその場を後にした




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


樋口「あっ!!中原さん、Aさん戻って来ましたよ!!」

中也「、!!」


樋口が窓からそう云えば、俺はバンッと車のドアを開け放つ


樋口「Aさん!!、」

「……樋口…さぁん……」

樋口がAの近くに来れば、Aは泣きながら樋口に抱きついた

樋口「わわっ!!ど、どうしたんですか?!」

中也「樋口。一旦車内に乗せろ。話はそれからだ。…で、芥川はどしたんだよ。」

「……り、竜夜君と…話をしてから戻ると…」

しゃくりあげながら泣くAの背中をさすってやる

それで少しは落ち着いたのか、Aは深呼吸して瞼に溜まっていた涙を拭った



車内に戻ったのはいいが、Aは事の事情を一向に話す気配が無い。

否、話したくない内容を無理に吐かせようって事はしねェけどよ…


…とりあえず、芥川が帰ってくるまで待っとくしかないか…

story.14 最小幹部様は何を想う→←story.12 自分で泣き言を言って絶望しているのは、成功を妨げ、そのうえ、心の平安を乱すばかりだ



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紗那(プロフ) - まってむまぁぁぁぁぁぁす (2019年5月13日 18時) (レス) id: e58de47d15 (このIDを非表示/違反報告)
駄菓子@アポロン(プロフ) - 自称:漆黒の人参さん» アアアアアアアアア((( ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅ!!!!(( 受験生なので、返信とか更新遅めですが、頑張りますッッッ!!! (2018年12月24日 15時) (レス) id: 49281b7de3 (このIDを非表示/違反報告)
自称:漆黒の人参 - 悪女を潰せぇぇぇ!卍(^o^卍){ドゥルルr((作品、面白いです。悪女が潰されるのが楽しみです…。更新頑張って下さいね。応援してます!|´・ω・)チラッ 早く悪女を殺っちゃってもいいんですよ?よ? (2018年12月23日 23時) (レス) id: 63cc0aecd3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ - まってましたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ (2018年12月6日 21時) (レス) id: f267fe3bd0 (このIDを非表示/違反報告)
紅凜 - 面白いです 悪女よ せいぜい図にのって下さい 最後には財閥潰し(完全に)と悪女の破滅が見たい どうせ犯罪者の一族なら異能特務課にも協力してもらったら いやそれより早く悪女の断末魔が聞きたいです (2018年11月2日 20時) (レス) id: 6cf2837f77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:駄菓子@アポロン | 作成日時:2018年9月30日 5時

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