恋を運んできたのは猫。【まふまふ】

4.楽しい人 ページ6

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「もしかしてあなたの子猫さんだったんですか？」


「え？！違いますよ！それに僕、猫アレルギーだから触れないんです...触りたい。もふもふしたい…」


一人称が僕、で猫アレルギーなのに猫が好きで、それに加えて「もふもふしない…」なんでつぶやく彼があまりに可愛く思えて、つい笑ってしまった


「もうっ、なんで笑うんですかー！いいじゃないですか別に！かわいいですもん！」



ついついかまってしまいたくなるような男の人は煮干しを全部あげてしまったのかこっちを向いてぷくぅ、と頬を膨らませた



「この子の名前は決まってるの？」


「え、いや……うーん、…あ、もふもふにします！」



彼と出会った記念を覚えておきたいし、もふもふなんてかわいい名前滅多にない。


「もっ、も、もふっ？！？？？！」


「なんでそんなに驚くんですかっ？！こっちがビックリしました！！！」


「え、ご、ごめんなさい」


急に驚かれて、そんなに変なネーミングセンスだったのかと思ったし、自分も驚いた


だけど年上の人に謝られるのは少しきまりが悪い。


「いや、こっちこそすいません。ネーミングセンス悪かったですかね？」


「そんなことないですよ！可愛いです！僕の名前と似てますし！…あ、」


「似て…る？」


「あぁっ！！そ、そうですね！似てませんね！はいっ！さ、別の話をしましょう！ね！」


急な話題転換と、先程までとは比べものにならないほどのハイテンションにビックリした


「ふふっ、楽しい」

「そ、れはよかった…です」



第二印象は楽しい人


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