18.酔い潰れ ページ20
真冬さんとはメールアドレスを交換した
「古風だねー」
「あんまりよくわかんなくて…」
「教えてようか?あ、でも、初めは10人くらいまでしか友達追加できないんだよ」
「へー!」
「もちろん冗談だよ?」
「冗談?!」
「本当に知らないんだねー笑」
居酒屋のテーブル席に向かい合わせになって座る
「とりあえず生で、真冬さんは?」
「うーん、僕ビールは飲めないんだよな…ウイスキーありますか?」
「ありますよー」
「じゃあそれで、」
たしかにビールを飲むというよりかはワインなんかを飲んでそう
今日のわたしはいつもよりか少しオシャレな服を着てきた
センスのないわたしは服をルーティーンして着るのだが、今回はよそ行きようの格好をしてきた。もちろん前に座るこの人は相変わらず、なんというか、個性的なのにオシャレで...
グレーのハイネックニットにジーパン、それから髪をハーフアップにして髪留めで止める。靴はめったに履かないボルドーのピンヒール。
「お酒だけだとお腹空くし、何食べる?」
「枝豆は欲しいですねー」
「うんうん、あ、これも美味しそうじゃない?」
メニューを見ながらはしゃぐ
こんな時も真冬さんはマスクをしている
真冬さんは髪を白というか金というか、そんな色に染めていたし、耳の近くはピンクになっていた
かわいらしい猫のイラストがプリントされたダボっとした服に、スキニーのズボン、いつもはこれまたダボっとしたスカートみたいなひらひらなのに、珍しい
いろんな話をしていると、真冬さんはついに酔いつぶれた
(こんなにお酒弱いんだ…)
背負っていくのはむりそうだし、うん、詰んだ
そう思って、真冬さんが起きるのを待つことにした、その時、真冬さんの携帯が鳴った
「と、ったらだめだよね、いやでも、もしお友達の方だったら、いや、しかし、」
ずっと鳴っている携帯は店員さんから冷たい目で見られる、意を決して手に取る
「はい、もしもし、」
『…あれ、すいません、番号間違えました』
「いや、多分あってます。相川さんの携帯ですが、お間違いないですか?」
『はい、って貴方は?』
「ちょっと居酒屋さんで飲んでたんですけど寝ちゃって…もしお家が近ければ迎えに来ていただいてもよろしいですか?背負えそうにないので…」
『あー、はい、どこですか』
ちょっと眠そうだったのに悪い気がする
しかし私は真冬さんの家を知らないためこうなるのは仕方ない
早く来てくれることを願う
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すばる - 頑張れ!!ふわふわしてて凄く自分好みな作品です!! (2019年12月6日 17時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2018年12月11日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
こうちゃ(プロフ) - なたでここさん» お久しぶりです!おめでとうございます!!お忙しいのに読んでくださってありがたいです...。頑張ってください!!(*´ω`*) (2018年11月25日 13時) (レス) id: 1226b88d7f (このIDを非表示/違反報告)
なたでここ(プロフ) - こうちゃさん» わぁ一年ぶりですっ!無事に合格して大学生やってますっ!ありがとうございましたー! (2018年11月25日 12時) (レス) id: 2e07e56d54 (このIDを非表示/違反報告)
こうちゃ(プロフ) - いぶきさん» あー!!嬉しいです!!まさかまだ読んでくださる方がいたとは...。生存してます!!!(´∀`*) 生存報告頑張ります!! (2018年11月24日 23時) (レス) id: 1226b88d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こうちゃ | 作成日時:2017年2月11日 19時