恋を運んできたのは猫。【まふまふ】

16.寝不足 ページ18

なんだなんだ、あれは一体誰だ？

勢いよく走って帰ってきてしまったけど、まだ頭は混乱している

おどおどしていたあの相川さん、違う違う、ま、真冬、さん。

さっきの彼は違う人かもしれない

目の瞳孔が開いて、獲物を捉えようとする猫みたいな、いつもはかわいいのに、そういう時はなんだか、ちょっと、…


背中がぞわりとして、心臓がどくどくどくどくと早打ちする

でも怖くはなかった、と思う


耳朶をかすめる唇に私は体を震わせた

ふんわりと匂う、爽やかな匂い

甘い言葉とは裏腹のその香りにも毒されていきそうになる

いつもちょっと猫背だけど、やっぱり身長は高かったし、

声の響きがなんともら落ち着く声で、…


ベットにうずくまってもふもふをぎゅーっと抱きしめる

「どうしよ…恥ずかしくて会えない、」

目をつむって寝ようと試みるも、頭の中でさっきのことがぐるぐるぐるぐる渦巻く


「ダメだ、明日寝不足決定…」

ーーー
短いですが、次は長いです！

ーーー
新作です！掛け持ちですが、どれものんびり更新しますm(_ _)m

一夏の恋はやがて一生の愛となる【そらる】

17.縋る目→←15.吐息多めで

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す