◇40 ページ12
和「そもそもね、なんで勿体無いって思うの」
「そりゃあ、こんな誰もが知ってるような人だから……」
和「つまり芸能人でテレビに出てりゃあ価値が上がるって事？」
どうやらクリアであろう音楽が響く。
それで満足したのかゲーム機を閉じてじっと私を見る。
和「まぁ俺赤の他人ですしね、要らない事言うやかましいやつとか思ってくれても構わないんですけど」
「そんな事…」
和「翔さんも倉崎さんも立ち位置は同じ。倉崎さんが後ろに立つ必要性全くない」
私より翔くんの方が経験が豊富で学力も優れているのは確か。
ただそれはみんなが見える表であり。
裏返してみれば私も翔くんも同じ。
そう汲み取ってみるのは良いけど、やっぱり翔くんは私と同じじゃない。
同じじゃだめ、そんな気がする。
和「結局何が言いたいかって、今の翔さんはどっちでも良いんですよ。結婚なんて」
「それは薄々感じてます…」
和「そしてあなたには拒否権がある」
「え？でも」
和「俺が何知ってんだって話ですけど……。無いなんてありえない。自分じゃない奴の人生の拒否権無いなんて、どんな責任でも負える人が言うべき」
私よりずっと何年も翔くんのそばにいて、
一緒に努力してきた二宮さんの言葉は不思議なくらい、妙に説得力がある。
ただ、私がそれを受け入れるかは別として。
和「だから……」
「後は私が決めるんですね」
和「…………」
自信の無い決意をして 「分かりました」 と、
私がそう言うと二宮さんは私の背中を押すように頷く。
和「じゃ、そろそろ帰ります？」
「はい。翔くんが心配するから」
和「………良いですね。そうやって嘘でもいいからポジティブに考えて」
「う、嘘って……」
二宮さんが「タクシー呼んどきますね」と玄関に出る。
私もついて行こうとしたけど、寒いから中で待っててと止められた。
まだ見慣れない部屋の空気を大きく吸う。
「ちょっと軽くなったな」
ありがとう。皮肉とか思ってすみません。
それだけだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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- 全体運: ★★★☆☆
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香空(プロフ) - 赤ヒナさん» こちらにもコメント、ありがとうございます！続編ですか…！予定はしてなかったので、どうかなと思いますが、もし書くとなったときは読んでくれると嬉しいです(*'▽'*)こういってもらえるのは、1番うれしいです。ありがとうございます！ (2018年4月1日 1時) (
レス) id: 61a1f905d6 (このIDを非表示/違反報告)
赤ヒナ(プロフ) - ちょ、まじで良かったです、ほんとに！！！←笑笑 続編見たいです！もし暇な時があればでいいので、よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年4月1日 0時) (レス) id: e606f2c357 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - あー、コメントが、発見がおＫれてしまいました！いまさらですが、完結おめでとうございます！最っ高に感動しました！翔君おめでとう！ニノ、ドンマイ（真面目）。とっても面白かったです！ありがとうございました。 (2016年7月6日 19時) (レス) id: e83784f7dd (このIDを非表示/違反報告)
あーつぅ - 翔君メインのドs系またはツンデレ系がいいです (2016年6月29日 16時) (レス) id: f7935a1d96 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - お疲れ様でした！(*´ω｀*) 良いラストでした。この話の中の和君も、幸せにしてあげてほしいのですが。m(__)m (2016年6月28日 8時) (レス) id: 5ae3e13203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香空
| 作成日時：2016年4月16日 18時
