知らない奴。Ｓ.Ｉ.side ページ8
-South Italy Side-
「ただいまー」
ギィッと音を立てて家に帰る。
今日はトーニョの手伝いでトマトを収穫して来た。
学園生活も３日後に迫って来たから、丁度天気の良い今日で全部採れるのを採ろうって事になって、何とか全て採れた。
まあ、土産に何個かトマト貰えたし。
「ん…あれ、じいちゃん？」
今日から入学式の日まで、学園関係の準備で家に帰って来るとか言ってたよな。今日は午後から家に来る、っつってたけど。
まだ来てないのか……、ん…ソファーに誰か、寝てる…？
「……、誰だコイツ」
ソファーには知らない奴が寝てた。…そこらの女よりはベッラだ。
ヨーロッパ系でもなく、かと言ってアジア系でもない顔立ち。ラテン系やゲルマン系とも何か違う。
何より一番違うのが、髪の色。
「(紺…いや、紫…？…、)
…海の、色」
『、…………ん、……キミ…だれ、？』
俺が人ん家でグースカ寝てるコイツの髪を見ていると、もそもそと身じろいでうっすらと目を開けた。
寝惚け眼だけど、コイツの澄んだ空色の瞳に不覚にも魅入っちまった俺が居た。…もろタイプかも。
「お、お前こそ誰だよ。ここ俺ん家だぞ」
『…キミの家って事は、キミはヴァルガス兄弟の１人？？』
「おう。
俺は由緒正しきロムルスじいちゃんの孫のロヴィーノだ。
で、お前誰だ？」
『えーと、初めまして。
ウチはA・クードルーネです』
「A、な。
…何で寝てたんだ？」
「おっ、ロヴィーノ！
今帰ってきたのか」
少し間の抜けた、聞き慣れた声。じいちゃんとフェリが二階から降りて来た。
…おお、じいちゃんがダブルスーツ着こなしてる…！
「ヴェー…ねえねえじいちゃん！
このベッラな女の子がそうなの？？」
「おー、そーだぞ！
ロヴィーノも丁度帰って来た事だし、これから家族会議をするぞ！」
「じゃあ、俺ベッラの隣ー！」
「、…俺も」
「それなら、じいちy『じーじはそっちね』…(´・ω・｀)」
顔文字の通りにショボンと落ち込むじいちゃん。
・・・ん、じーじ、？？
「それじゃ、孫達も揃った事だし…本題だ。
その可愛い子ちゃんが今日からお前らのお姉ちゃんだ！」
効果音にドーン！！と出そうなほどのじいちゃんの宣言。
マジか。
ベッラを挟んで２つ隣のフェリは「ヴェ…わぁぁっ♪」と、いかにも嬉しそうに表情を輝かせた。
…マジか。
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HOPE(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2015年3月15日 15時) (
レス) id: 4ad3c073b9 (このIDを非表示/違反報告)
暇犬(プロフ) - コメありがとうです！週一で更新するかもなので（多分）よろしくです！ (2014年1月27日 14時) (レス) id: 028bc90727 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ★ - おおおおおおおおおおおおおおおおお！姉ポジｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!応援してますから☆頑張ってください！ (2014年1月22日 15時) (レス) id: acc0b4eecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2014年1月17日 7時
