決して夜逃げではない。 ページ6
「でもまあ落ち着け。
かろうじて通帳とバイト道具はじいちゃんがキープしといたから、」
『…じいちゃん？？』
「俺の事だ。
因みに可愛い孫が２人…あ、Aも今日から娘だから３人か！」
『え…。でも、大丈夫なんですか？
金銭面的にも家庭的にも。…ウチを連れ帰ったら誰の子よ！みたいにトラブルになったり…』
「ん？
ああ、俺はシングルグランドファーザーだよ。
奥さんには逃げられた」
はっはっは！と笑うヴァルガスさん。
…多分夜逃げかな。
それからツラツラと説明された事をダイジェストで言うと、こうだ。
・家庭に関しては、孫２人が同じ学園に３日後から通うから大丈夫。
・金銭面に関しても、リッチだから何ら問題はない。
・学園には圧倒的に女子の数が少ない為、是非とも入学して欲しい。
・因みに学園は共学で全寮制、尚且つ学園に在籍してる間は学費や生活費は国が負担してくれる為にオール免除。
・と言うかぶっちゃけ飲み友の娘とか関係なく可愛いからじいちゃんの娘になってくれｈｓｈｓ。
…だそうだ。
ウチ的には４つ目に凄い惹かれるなぁ。…と言うか絶対ヴァルガスさん、５つ目が本音だよ。
「君なら俺の孫達も喜んで受け入れてくれるさ、うん！」
『(まあ、他に身内居ないし、ルー兄は頼りにならないし、←)』
「兄ちゃんの事はじいちゃんが捜しとくから。…どうだ？」
『…不束者だけど、宜しくお願いします』
「・・・すまん、今のスマイル１００％で言ってみてくれ」
『？…不束者だけど、宜しくお願いします(にこっ』
むぎゅっ
「ふおおぉ！！
Aは笑った方が可愛いぞ！確実に！！
そして俺の事はじいちゃんかじーじって呼んで欲しい！」
『え、やだ』
「これだけは譲れん！！」
『……』
「今日の夕飯は豪華だよ」
『きゃーじーじ素敵！』←
こうして、ウチは晴れてヴァルガス家の義娘になつたのだった。…決して食べ物に釣られた訳じゃない。食べ物に釣られた訳じゃない！
その後、隣の家の敏子お婆ちゃんに引っ越しの挨拶をして通帳とバイト道具を持ってヴァルガス家に向かった。
ウチの家だった家から車で３０分。着いたのは豪邸。
何て言うか…ウチの家だった家を鉛筆に例えると、ヴァルガス家…否、ヴァルガス邸はペンキだ。
『……うーゎー…』
「今孫達を呼んで来るから、ソファーで寛いでてくれ！」
と言われてかれこれ２０分。
ウチはソファーのふかふかに身を任せて、寝た。
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HOPE(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2015年3月15日 15時) (
レス) id: 4ad3c073b9 (このIDを非表示/違反報告)
暇犬(プロフ) - コメありがとうです！週一で更新するかもなので（多分）よろしくです！ (2014年1月27日 14時) (レス) id: 028bc90727 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ★ - おおおおおおおおおおおおおおおおお！姉ポジｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!応援してますから☆頑張ってください！ (2014年1月22日 15時) (レス) id: acc0b4eecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇犬
| 作成日時：2014年1月17日 7時
