【黒バス】記憶の代償【暁のヨナ】 (ページ6)

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【〇〇さんへ】ページ6

【桃井さんへ】

桃井さん、今から僕は真剣な話をします。
僕の話は貴方にとっては理解の範疇を超えるかも知れません。そしてそれを聞いていたら気持ち悪がられるかも知れません。
ですが、僕の話を最後まで聞いてくだされば幸いです。
一応、貴方の返事次第で僕はこの話をするかどうかを決めるのでちゃんとした貴方の返事を下さい。

＿＿＿そこまでの文を綴って、桃井さんにその文を送った。
…スレでは結構明るい態度をとってはいたが、メールを送るのも結構な勇気が必要だった。

だから、スレを立てた当初も最初何を言われるのかが不安だった。
もしかしたら僕に対する暴言やら下手したら狂言などと疑われてしまうかもしれないと言う可能性も考えた。

今日、前世の記憶を思い出した。
僕の前世の青龍…シンアの記憶を全て知った。
僕は中学時代にキセキの世代を失った。
…いや、僕が手放した。

仲間を信じ続ける事が出来なかった僕と、仲間を信じ続ける事が当たり前だったシンア。

前世と現世で何故ここまで違いがあるのだろうか、と思った。
そんな事を考えると途端にシンアの現世が僕で、とても申し訳なく思えてきた。

シンアはあんなに仲間を信じていたのに…僕は仲間を信じなかった。
そして、里の皆に酷いように扱われてきたのに身を粉にして里を守ろうとしたシンア…キセキの世代達を守ろうとせずに自分だけを守っていた僕。

酷く、自分が醜く思えてきた。
正反対な自分はこの記憶を思い出した所で何がしたいのだろう。

スレの人達にも何が理由でスレを立てたのかを聞かれた。
だから適当に答えた。

仲間を探す、それがスレの目的。

あぁ…僕はまた自分勝手な理由で他の人に迷惑をかけてる。
…一体、僕は何がしたいんだろう

仲間に頼ることしか、迷惑をかけることしか、挙句の果てには仲間を信じていなかった僕がこれ以上どうすればいいんだ…