【合同】 ページ13
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自転車に乗って風に揺られながら考える。
自分はあのスレを削除して良かったのか、とかハクを見つけたのにあのままで良いのかなど。
ハクが誰なのかは分からない。
東京都内に居るのかすらも分からない。
もし居たとしたらきっと僕はこの合宿中に捕まえられてしまう。
今日合宿があるのは誠凛、海常、秀徳、桐皇の4校。
本当は海常は神奈川だから合宿には参加しない事になって居たんですけど黄瀬くんがどうしてもと言ったから海常も参加するらしいです。
…あぁ、嫌だなぁ。
それじゃなくても昨日は高尾くんに会って応急処置的な事をしたんですから。
彼は多分あれで間違いなく前世を思い出したでしょう。
それに加えてハクもいる可能性がある。
スレ内での話し方は前世の喋り方なのか現世での喋り方なのか…もし現世での喋り方だったら大分範囲を絞れるんですけど…
「…覚悟、しときましょうかね」
そう呟いて合宿所への道のりに沿って急いだ。
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日「黒子…お前少し遅すぎんだよダァホ」
火「俺達がここに着いたの20分前位だぜ?」
「すいません…少し考え事をしていたら遅くなってしまいました」
僕の表情筋や感情が篭ってないという理由で表面上だけの謝罪になりがちだが、これでもちゃんと謝っている。
…遂に着いた合宿所。
ここでどんな事がおきるのか…
覚悟は出来てます。
殴られる覚悟も、これから何がおきるとしても受け止める覚悟も。
迷惑をかけた僕にはそれ位して貰わないと困ります。
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…今日は黒子くんが可笑しい。
そう気づいたのは黒子くんが合宿所に着いたその時。
直ぐに気づけた。
普段から白い肌なのにその肌をいつもより青く…正しくいえば青白くさせながらいかにも調子が悪そうな風貌だ。
多分日向くん達も気づいてると思う。
彼らは私と同じ位後輩をよく見てるし、問題児二人組はその中でもより注意深く見てるもの。
…何でこういう時に先輩を頼ってくれないのかしらね。
私は先輩兼監督なんだから少しは話して欲しい。選手の体調管理も私の仕事なんだから。
それに、何故か嫌な予感がするの。
…この嫌な予感が当たらなければいいんだけど…
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ちょこみんと(プロフ) - 続き、待ってます。 (2020年5月4日 6時) (レス) id: bf2a4d63a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくやか | 作成日時:2019年7月15日 15時