9話 ページ35
｢二人のどっちがいいか絞れなかったんです。･･････だって二人とも、私じゃないとダメだっていうような、さっきのAさんに対する大ちゃんみたいな情熱がまるで感じられないんだもの。取り合いだってするつもりなさそうだし。むしろ譲り合われちゃって、電車の座席の扱いを受けてる感じがして、一度試したかったの。どっちがほしがってくれるのかなって。･････でも結果玉砕だった。二人とも私には熱くなれないみたい。･･････大ちゃんのこと利用して、ほんとごめんなさい｣
素直に謝ってくれて、もう私は里美ちゃんに対して、欠片もモヤモヤした気持ちは残っていなかった。
私達はしばらく、二人でベッドに腰掛けて話をした。
開け放った窓から差し込む夕日の色が、南国のフルーツのように鮮やかで美しかった。
里美ちゃんはやっぱり魅力的な女の子だった。綺麗で可愛いだけではない、まっすぐで純な心も持っている。
これが翔君達でなければ、きっと問題はなかっただろう。みんな夢中になって取り合ってたと思う。
｢･･････二人の気持ちを確かめたくなるのはよくわかるよ。自分よりも仲がいい友達がいるって、同性でも不安だもんね？ ･･･････でも、１番後悔がないのは、自分が誰を好きかっていうことなんじゃないのかなぁ。誰に１番好かれているかじゃなくて、誰といて１番気持ちがいいか。たくさん好かれても、それに自分の気持ちが追いつかなかったら･･････きっと苦しいよ？｣
里美ちゃんは神妙に頷いた。
｢さっきのお陰で私が１番欲しい人がわかりました｣
｢翔君？｣
｢どうしてわかったの!?｣
｢フフ。なんとなく。･･････でも悩むよねぇ。相葉君もいいし。見た目はモデルみたいなのに中身は可愛いくて、１番は優しいところよね｣
｢そう！そうなの！ 相葉君が笑うと、胸がキューってなるの｣
｢うんうん。わかる。でも翔君も素敵だしねぇ。着いていったら間違いない感じだし。賢いのに、時々きょとんって小動物みたいな顔をするのがツボなの｣
｢わー、Aさんわかってるぅ！｣
そうしてしばらく私たちは恋の話で盛り上がった。
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ao(プロフ) - 智恵里さん» こんにちはー！行っちゃいましたね。さて、次回が最終回です。二人はどうなるのか！最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2019年9月22日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» こんにちは！次回でいよいよ最終回です！ツラタンでごめんなさい。でも最終回にご期待ください！今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 (2019年9月22日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 別れなんて辛すぎます(T_T)でも、読まずにはいられない…はぁ、ツラタン (2019年9月20日 23時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - やだ〜行かないでー(泣)(´；ω；`) (2019年9月19日 12時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizunaさんこんにちはー！言われて気づきました。ほんとだ！みんな年下だーって。違和感なさ過ぎですね!? 妄想好きなので、どういう集まりか考えちゃいましたよ。一人でウフウフ笑ってます。次のCMも凄く楽しみです。期待を裏切りません！ (2019年9月19日 11時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年9月2日 17時
