4話 ページ41
智君･････。
息切れしてる肩がとんでもなく愛おしい。
｢智君、裸足じゃん。どうしたの？｣
櫻井君の声に下を見れば、智君は裸足でアスファルトの上に立っていた。
｢どうしたの!?｣
私は思わず自分の靴を脱ぎかけた。でもサイズが合わないことを思い出すと、そばにあった車のトランクから私のビーチサンダルを出して地面に置いた。これだって小さいけど、裸足よりましだと思って。
｢あんがと｣
にこっと笑ってくれた優しい目尻に見惚れそうになったけど、それどころじゃないって慌てて顔を引き締めた。
･･････話を聞いたら、智君のサンダルは今、瑠名ちゃんが履いてるんだって。
踵を靴ずれした瑠名ちゃんは歩きづらくなっていて、智君は自分のサンダルを貸して、自分は裸足で歩いてここまでやって来たんだそう。
私は驚いた。
｢火傷するよ!?｣
夕暮れとは言っても、まだアスファルトは鉄板のように熱いに違いないのに。
なのに智君はのんびり笑った。
｢ンフフ。うん、あちかった｣
｢もう〜･････。でも頑張ったね？ 瑠名ちゃん守ってあげて、智君すごいね｣
私は跪いて、智君の足の裏を見せて貰った。
何も言わず、すかさず智君に肩を貸す相葉君。
膝の上に智君の骨張った足を置いて見せて貰ったら、やっぱり赤くなっていた。でも擦りむいてはいなくてほっとした。
｢上手に歩いたんだね｣
｢裏の固いとこで歩いたから｣
すると櫻井君がどや顔で言った。
｢智君、体幹凄いから。バランスとるの上手いんだよね！｣
鼻息も荒いその言い方に、みんな吹き出して笑った。
相変わらず櫻井君は智君が好きすぎる。
数分遅れて瑠名ちゃんも到着し、ようやくみんなで涼しい店内に入って人心地着いた。
店に入る途中、私は智君にそっと尋ねた。
｢･･････おんぶして来るのかなと思ってたよ？｣
すると智君はくすぐったそうに笑って、私の頭を撫でながら優しく言った。
｢もうあいつに触らないって決めてっから。Aが悲しい顔すんもん。おいらそれ、もう見たくねぇの｣
キュンと胸が甘く痺れた。
智君･･････。
私のために足の裏を火傷して帰ってきたの？
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ao(プロフ) - peru/旧perutc3010さん» peru様いらっしゃいませ！ やばばいですよ、まったく。意気消沈しまくりです。でも相変わらず二人はラブラブですので今後にご期待くださいませ。ブレイブ堪能しましたよ！ありがとうございました。 (2019年9月14日 8時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - やーばばばいです！そんな大事な日に、なんで月一の女の子の日なの〜(汗)Brave、堪能してください！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - しまかわさん» しまかわ様こんにちは。今日いよいよゲットできるので楽しみです！最終回まで、ほぼノンストップでお届けできるかと思うので、お楽しみに。いつもありがとうございます！ (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - mizunaさん» mizuna様こんにちはー。ツンツン期、最高ですよね？大好物です！たまに昼くらいに更新する時あるので覗いてやって下さい。ちなみに夕方更新はほとんどないです。大人な内容の時は夜に更新しようかと迷うときもありますが（笑）。 (2019年9月13日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - なおさん» なおさんこんにちは！思わず私もお話読み返しちゃいましたよ。嬉しい言葉をありがとうございます！ニノかっこいいですもんね！いつかまたニノのお話も書ければいいなぁって思います。ありがとうございました。また頑張ってお話作れそうです！ (2019年9月13日 8時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年8月25日 1時
