36 得意 ページ36
｢でも私、知りたがりなところもありますよ。･･････大野さんの気持ち、ずっと知りたかったし、これからも、好き？って聞いちゃうかも｣
すると、大野さんは瞬きをした後、私の大好きな優しい目尻にシワを作って、笑って言ってくれた。
｢んふふ、それなら得意。多分おいら、好き好き言っちゃうから｣
その自慢げな顔にノックアウトされた私はクラクラしちゃった。
翌週の月曜日、会社に行ったらすぐに西田さんが謝ってくれて、昼休みはお姉様方全員とオフィスの中にあるガラス張りのミーティングルームでランチをした。
全員でお金を出して買ったという神戸牛の特上焼肉弁当が私の目の前にデンと置かれたときにはびっくりした。
でも、更なる告白を聞いて、一万円するという焼肉弁当の登場以上に驚いた。
｢実は私達全員、大野君にフラれてるのよね｣
｢ええっ!?｣
西田さんの告白に私は箸を取り落とした。
嘘ですよね!?
｢え、でも、そんなこと！ だって西田さんは旦那さんも子供もいるし、他の皆さんも！｣
｢やぁね、最近だなんて言ってないでしょ？ 大野君が入社してきてから〜えっと、何年だっけ？｣
誰かが、21才で入ってきて、9年よ！って言った。
｢そう、９年前は私もまだ独身だったしね｣
なるほどって思った。
でもまさか、ここにいる全員だとは思わない。私も入れれば大野さんは社内の全員の女子を落としたことになる。
大野さん凄いね!?
でもこれで、大野さんがこの前の夜、西田さん達の件を言い渋っていた理由がわかった。
全員に告白されたなんて言えないよね。
｢その大野君がAちゃんのことを好きっぽいって気づいた私達は、ツイスターゲームで大野君がどうでるかを固唾を飲んで見守っていたわけ。そしたら案の定、無茶苦茶不機嫌になっちゃってさ。それで、ああビンゴだってわかったの｣
私の方は、大野さんがその時どんな顔をしていたかなんて何にも見ていなかった。
でも私は眉を潜めた。
そんな大野さんの様子を目の当たりにした時の、お姉様方の複雑な心境を思えば何も言えなくて。
辛くなかったのかな･･････。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
