35 いいですよ ページ35
｢大野さん。･････西田さんのことだけまだわからなくて｣
大野さんがギクッとしたのがわかった。
言いたくない感じ？
西田さんがどうして私の休みを進言するくらい、そこまで大野さんに入れ込んだのか。なのにどうして西田さんは、大野さんには彼女がいるって私に嘘を言ったのか。まるで正反対の行動だ。
そこが何一つわからない。
でも大野さんが言い渋っているから、可哀相になって、身を起こすと顔を覗き込んだ。
｢言わなくてもいいですよ？｣
｢いい？｣
こっちを窺うような眼差しで見てくる。
あ、小動物みたいで可愛い！
上目遣いがこんなにキュートな人、きっといないよ？
私は大きく頷いた。
だって、あの調子だったらどうせ後で西田さん達が話をしてくれそうだし。今は大野さんとの時間を大事にしたい。
すると大野さんは私をじーっと見つめながら言った。
｢そういうとこ、好きんなって｣
｢え？｣
大野さんは目をそらすと首を竦めて、恥ずかしそうに言った。
｢Aの、そういうとこ。全部知りたがらないとこ。わかんないことあっても許してくれんの、信じられてんのかなって嬉しくなる｣
思いも寄らないことを褒められて驚いた。
あっさりしてるとか、見た目に反して男前だとは言われたことあるけど。それと同じかな？
でも、なんだっていい。大野さんがそんな顔をして好きになったって言ってくれるなら、自分に感謝だ。
大野さんのお陰で自分が好きになれる。それって、凄く素敵なことだと思えた。
｢あと、すみませんじゃなくて、ごめんなさいって謝るとこも好き｣
｢すみません･････って言ってませんでした？｣
｢言ってねぇ｣
きっぱりと頷かれて恥ずかしくなった。
そんなに大野さんに見られていたなんて。
私、自分が思うより大野さんに気にかけて貰えていたの？
どうしよう、嬉しすぎる！
今思えば、ジムに一人で行くのを怒った時のことだって、大野さんの想い故の心配だと思えばときめいてしまう。
そこかしこに大野さんの想いが散りばめられていたと気付いて、身震いするような幸せを感じた。
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ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんにちは。萌えていただけて良かったですー。あの手で引っ張られたら、どこにだって行きますよね!? また遊びにきてくださいねー。お待ちしています！ (2019年4月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - 蜂須賀さん» 蜂須賀様こんにちは！最高の褒め言葉をありがとうございます！全部、私が意識して心掛けている事柄をどんぴしゃで褒めていただいて、最高に嬉しいです。毎日更新と話数、重要ですよね!?まぁ無理な時もありますが(笑)。今後もよろしくお願いします。 (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんにちは。私もリーマン智君大好物ですー。服装は設定してませんので、スーツでもカジュアルでも、ご想像くださいね。また遊びにきてくださいねー。待ってます！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ひつじー(プロフ) - 萌えてます〜ドキドキしてます〜手！あの手で私も引っ張られたいです！！(^ω^) (2019年4月10日 4時) (レス) id: 38fc399fe7 (このIDを非表示/違反報告)
蜂須賀(プロフ) - はじめまして。毎朝ムズキュンさせてもらってます。話も好きだし、毎日更新かつ話数も多く、今一番好きな作者さんです！これからも楽しみにしています (^^) (2019年4月9日 17時) (レス) id: 3645ec60b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年4月5日 6時
