2話 ページ40
女の子はおーちゃんに向かっていろいろ話かけていた。
｢こちらは初めてなんですか？ 私はもう数えきれないくらい来て釣ってます｣
｢へぇー、いつもはスズキのロッドなんだ？私も一番多く使ってるよ。でもやっぱりルアーは結局スネイクに戻っちゃうの。あなたも？｣
｢大野さんって言うんだ？年下だよね？じゃあ大野君か。大野君の出没漁場ってどのあたりか教えて？｣
･･････後ろで華やいだ声が上がるのを私はまんじりともせず耳をダンボにして聞いていた。
おーちゃんの笑い声もよく上がってて、ご機嫌なことが窺い知れた。
･････これは私で言ったらなんだろう。翔君のお父さん、喫茶店のマスターが突然現れた感じ？
うんうん、それなら仕方ないよね、喋っちゃうよね。いろいろ情報聞きたくなっちゃうよね。
嬉しくなっちゃうよ。
うんうん。
･･････うんうん。
船が揺れた。波が強くなったようだった。
その時、後方でキャッてかわいい声が上がって、何事!?って思って振り返ったら、こけかけた女の子の腕をおーちゃんが片手で掴んで支えてあげてるところだった。慌てて女の子はおーちゃんの肩を両手で掴んでその身を立て直してた。･･････抱き着くみたいに。
｢ありがとう･････。大野君、逞しいんだね？その筋肉、釣りのための？ 私も鍛えてるんだよ。見て見て。触って？｣
落ち着いて、私。
マスターだ。
あれは翔君のお父さんだ。だから怒っちゃいけないの。
女の子の手がずっとおーちゃんの肩に触れてても怒っちゃいけないのよ。
怒っちゃ･･････。
｢良かったら今度夜釣りに仲間で出掛けるんだけど来ない？知ってるかな、ネットの釣りチャンネルの折田さんや蒔田さんも来るし。紹介するよ？ 連絡先教えてよ｣
!?!?!?
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ao(プロフ) - kikiさん» kiki様こんにちは。主人公ちゃんいい子なんで、たまに黒くしよう黒くしようとしてるんですが、なかなか染まってくれません。恋人が素敵だからでしょうか。私も青色さんに綺麗な色にしてもらいたいです！ (2019年2月26日 16時) (
レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - もちろん、こちらも拝読致しております！主人公ちゃんの清く芯のある人柄が凄く素敵ですねー！こちらも見習う事が多々ありまーす。感謝の気持ちって、ホント大事ですよね。 (2019年2月25日 18時) (レス) id: 53337431dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - わー、cocoro様コメント嬉しいです。お元気でしたか。何度も読み返したくなるようなお話を頑張って作るので、是非遊びに来てくださいね。一緒に楽しみましょう！萌えてくださーい。 (2019年2月25日 9時) (レス) id: a016946e50 (このIDを非表示/違反報告)
cocoro(プロフ) - aoさん、お久しぶりです。またこの子達に会えて嬉しいです。私はこれからも、いやもしかしたらこれまで以上にここに糖分補給に立ち寄るであろうと思われます(笑)。また一緒に楽しませてください。 (2019年2月24日 20時) (レス) id: 8d2a7d356c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2019年2月19日 20時
