44 ホストクラブ ページ44
アンが翔君の隣に座ったのには理由があった。
｢Aさんが櫻井先生の隣に座ってるとこ、もしも誰かに見られたらまた変な噂がたっちゃうから、先生、私で我慢してくださいね？｣
アンは大学が一緒だったから、翔君と付き合っていたことを知っていた。
｢我慢って。アンちゃんで光栄だよ？でもアンちゃんだって彼氏に悪くない？｣
｢ぜっんぜん！最近枯れちゃってるんです。今日は櫻井先生と大野先生の二人のフェロモン吸い取らせて貰って、今夜こそあっつい夜を過ごすぞー！｣
おー！って手を挙げてガッツポーズするアン。
私は慌てて手を下ろさせた。
｢アン、もう結構飲んでるから｣
先に出来上がっちゃってて、呆れてないかしらってまだ素面の二人をちらりと見たら、気にした様子もなく笑ってくれていて、やっぱり素敵な男の人だなって思った。二人とも優しい。
智が濃いお酒を平気な顔で飲んでいたからびっくりした。
前も思ったけど、お酒強いんだ？
今日は当直の先生が頼りになる人で、緊急呼出しもなさそうだからって、二人で飲みに行こうってなったんだって。
アンが興味津々な顔で二人を交互に見て言った。
｢お二人仲がいいんですね？｣
翔君が持っていたビールのグラスを置いて答えた。
｢不思議と馬が合うんだよね。･･････趣味が合うせいかな？ね？｣
私に同意を求める翔君。
思わず私は顔を背けた。
･･････それは二人が元カレ同士だからって言ってるんだよね？
そんなのに返事できるわけがない。意地悪な翔君。もしかして面白がってる？
ちらりと見た智のお酒が少なくなってて、メニューを見せた。
｢違うの頼む？ それとも同じお酒？｣
｢あー･････うん。じゃあそうする｣
私はメニューを引っ込めて、呼出しボタンを押した。
するとアンが感心した様子で私と智を見比べた。
｢今ので大野先生の言ってることが分かるなんて、さすが師長｣
｢あ･･････｣
私は恥ずかしいのと照れ臭いので俯いた。
ちらりと見た智は機嫌よくクスクス笑ってて、その前の翔君は唇が尖ってる。
･･････翔君、拗ねてる。
翔君がビールを一気に飲み干すのを見て苦笑した。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
