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部屋に戻ると、Aはもう起きていて、ちょこんと座っていた
沖「おやおやお目覚めですかィ。昨晩はよく眠れたようで」
皮肉まじりに言ってみるがAには意味がないだろう。
『うん、おかげさまで』
ここで天然な女、という判断を下してはいけない。
なぜならこいつは天然なんて優しいものじゃなく、
『総悟は随分寝苦しかったみたいだね、大丈夫?』
なんて、にこやかにと言ってのける
所謂、ドSだからだ。
…いつからこんなのになっちまったんだか
まあ今更ぼやいても仕方ないが。
沖「ところでお前どうするんでィ、このあと」
しぱしぱと瞬きをする様子を見ると…まさか
沖「…ハァ」
『ノープラン笑』
沖「バカだろ、お前ぜってェバカだろ」
『だって、楽しそうだったんだもの。』
沖「…⁉」
朗らかに笑うAに、あの人を思い出した。
やっぱり一緒に住んでると似るもんだねェ…
沖「…仕方ねぇ、とりあえず江戸観光にでも連れてってやらァ」
え、いいの⁉と目をきらきら輝かせているAは、尻尾を振った犬みたいだ。
俺もこいつに関しちゃァ甘ェよな、
なにせあの人の面影がチラつくもんだから。
らしくない対応をあの人のせいにして、身支度を整えたAと俺は江戸の町に繰り出した。
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちくわ餅 | 作成日時:2017年8月31日 22時