・ ページ32
沖田side
熱あるのにあんだけ走るとか…実は元気なんじゃね？
とか思いつつ
俺は屯所の廊下の影、終兄さんの部屋の前に来た。
というのも、先ほど討ち入り前なのにアセアセして落ち着かない様子の兄さんから、
"ぐったりしたAが部屋にいる"
との報告を受けたからだ。
あんな焦ってる終兄さん初めて見た。
スゲェなアイツ、なんて感心しつつ回収に向かう。
沖「おい、なに終兄さんに迷惑かけてんだ。
とっとと病院行くぜィ」
部屋の隅にいるAからは返事がない。
人が探してたってのに寝てやがる…
手間かけさせやがって…、ごちりつつ細腕を引っ張ると反応がなかった。
ダランと身体が倒れる。
沖「おい…」
手のひらに伝わる温度は相当熱い。
脳裏によぎるのは姉上が倒れた時のこと
Aの頬には涙の伝ったような跡があった
かなりヤバいやつかと頭に鳴る危険信号
とりあえずおぶって部屋を出て、土方さん達の待つ部屋へ向かった。
『…ｯ…みつば姉…いか、ないで……』
歩いている振動でか、Aがうわ言のように呟いた
どうやらこの状況で思い起こすことは同じらしい。
笑えた状況ではないが、通ずるものがあることに
自分の熱で姉上の病気を思い出し、心配に駆られる
こいつに、くすりと笑みが溢れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (
レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちくわ餅 | 作成日時：2017年8月31日 22時
