Ｅ：１年目 ※Ｅ 『隣人』 ページ40
「今年はバタバタしちゃったねぇ」
「ですね」
本日はクリスマス・イヴ。ということは、Aと付き合って丁度１年ということだ。
２人で並び、街路樹のイルミネーションが輝く帰路を歩いていた。
「はー…、マフラー巻いてても寒いもんだねぇ」
「あはは、鼻真っ赤ですよ」
「寒いもん。道産子でも寒いもんは寒いべ」
「そうですね。…あ、チキン売ってますよ」
コンビニではイヴということで様々なイベントを行っていた。丁度外売りで出されていたチキンを見てAがはしゃぐ。
「なんか見てたらお腹空いてきちゃいました…」
「まぁ、ご飯ってものはちゃんと食べてないししょうがないべ」
あちこちを一緒に回っていたことと、Aのバイト先に急遽呼ばれたりしていたらもう夜近くになってしまった。
「A、食べたい？ あれ」
「そうですね、お腹すきましたし」
俺は売られていたチキンと、一緒に置かれていたショートケーキを買った。
近場にあったベンチを見つけてくれたAの方へ急ぎ足で向かい、並んで座る。
「はい、どーぞ」
「わ、ありがとうございます。…ん、美味しい！」
おなかすいてると美味しいですね、と満足そうなAに頬を緩ませていると、Aはあっという間にチキンを食べきってしまった。
そしてそのままそわそわとケーキのケースを俺が開けるのを待つ。
「っぷ」
「あ、す、すみません…！」
「いいよいいよ。もう食べ終わるし」
チキンを食べきってケースを開けると、嬉しそうにケーキにフォークを突き刺し、口に運ぶ。
かなり甘いケーキだが、Aが嬉しそうなのでよしとする。
「ん〜、やっぱりケーキ食べるとクリスマス！ って感じしますよね」
嬉しそうに笑うAの口端に生クリームが付いている事に気づいて、俺はそっと顔を近づけた。
「は、肇さ…ッ？！」
ぺろりとそれを舐め取れば、Aが顔を真赤にして俺を凝視する。
「ん？ どうしたの？」
「ど、どうしたのじゃないですよ…！」
「嫌だった？」
「い、いやとかじゃなくて…！ あ、あぁもう！」
顔を真赤に染めたまま立ち上がったAが、早く帰りましょう、と俺の手を掴んで急かす。
相変わらず照れ隠しが下手だなぁと思いつつ、笑みを浮かべた。
＜＞
クリスマスっぽさを考えた末これである(絶望)
クリスマスらしいクリスマスしてなくてごめんなさい！(´・ω・｀)
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長閑(プロフ) - 芋木姉さん» いつもありがとうございます。どうか気長にお付き合い下さい。読んでくださってありがとうございました！ (2015年11月7日 19時) (
レス) id: 92e94bc51d (このIDを非表示/違反報告)
芋木姉(プロフ) - こちらこそ楽しい小説をありがとうございます。ちなみに、IDは変わっていますが、本物のゼリー体です苦笑 (2015年11月4日 23時) (レス) id: b8ed3af9ec (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - 芋木姉さん» 更新が停滞しているにも関わらず、ありがとうございます。楽しんでいただければ幸いです。読んでくださってありがとうございました。 (2015年11月4日 0時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
芋木姉(プロフ) - お久しぶりです。元ゼリー体です。ハロウィンネタ大好きなので、隣人きたときテンション上がりましたw白桜も楽しみにしています。 (2015年11月2日 23時) (レス) id: b8ed3af9ec (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ゼリー体さん» 毎度更新が遅くてすみません、『隣人』更新しました。ご期待に添えていれば幸いです。リクエストありがとうございました！ (2015年8月12日 2時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2015年5月26日 1時
