さんじゅーなな ページ5
「あ、お前そんな所で何やってんだよ。」
「劣等生の癖に、何してんだよ。」
『(練習してんだよ。お前らみたいにのうのうと楽園で暮らしてる奴とは違うんだよ。)』
「お前何無視してんだよ！」
『(ちっ……言い返さなきゃダメか？)』
レオ「お前ら何してんだ！弱いものいじめはやめろー？」
『弱いものじゃねぇよ！』
レオ「ん？違うのか？てっきりそうかと……でもお前ら、たった1人にその人数は酷いと思う！」
「うるせぇ……こいつ……」
『ちょ、お前何勝手に……』
「ふん！今日は引いてやる！有難く思えよ！」
『え、引いてった。お、お前何だ？』
レオ「おれはレオ、月永レオ！お前は？」
『俺は稲葉A。月永レオ……なんだっけ？チェスとかなんかの作曲家だよな？』
レオ「俺もアイドルだぞ！間違ってはないけど！」
『……お前、時間あるなら俺の歌のアドバイスしてくれよ。困ってんだ。』
レオ「んーわかった！歌ってみろ！」
『お、おう。……〜♪〜♪〜♪』
レオ「………お前歌上手いな！文句はない！あ、待って霊感が！」
『いんすぴれーしょん？』
レオ「ふんふふーん♪………できた！これお前にやる！」
『え、いいのか？』
レオ「もちろん！霊感をくれたお礼！ああ、まだまだ書けそう！おれはこれで！」
『……なんて言うか、破天荒なやつだな。嫌いじゃないけど。』
＿＿＿＿＿
それから数週間後
五奇人というものができ、学院の雰囲気が少し悪くなった。
そしてその裏で英智が動き始めた頃。
つむぎ「ご機嫌ですね、英智くん。」
英智「ああ、わかるかい？」
つむぎ「はい！あ、それで、あの件はどうしました？」
英智「つむぎが出してくれた中からいくつか話を付けてあってね。」
つむぎ「もうですか？早いですね」
英智「この二人の他に、もう二人引き入れたい人がいるんだ。」
つむぎ「この二人……乱凪砂くんと巴日和くんですか？この二人はかなり性格に難があるというか……まとめるの大変だと思いますよ。」
英智「そのまとめ役が一人なのだけれど。まず、個人的に欲しいのは稲葉Aくん。」
つむぎ「稲葉Aくんですか。考えてなかったです。でも、なぜ？」
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