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少し濡れた髪と制服
夕日に照らされて、乾くまではあと少し
みんなと遊んだ帰り道
家までの憂鬱な道を
真司郎と2人、並んで歩く
．
「こんなに遊んだの、久しぶり！」
「今度ね、千晃ちゃんと買い物行く約束もしたの〜」
話してるだけで、隣にいてくれるだけで
こんなにも心が軽くなって弾むなんて
真「ははっ、楽しかった(笑)？」
「うん！」
.
真司郎が私の手を取って
大きな手で、私を包み込んでくれる
こうやって手を繋ぐと
教室で私の手を引いてくれた時を思い出す
まさかあの時、真司郎と付き合うなんて思わなかった
．
“あなたが笑ってくれるから、私も笑えるんだよ”
.
「送ってくれてありがとう」
あっという間に着いてしまった自分の家
名残惜しさを感じつつ、少し距離をとると
真司郎はきょろきょろと周りを見て
真「...誰もおらん？おらんよな？」
恥ずかしそうに笑って、少し真剣な顔になって
私の頬に手を添えて優しいキスをくれる
.
ほっとして、楽しくて、幸せで
こんな気持ち知らなかった
.
離れそうになった、彼の唇の温もり
もう少し触れていたくて
真司郎のシャツをぎゅって掴んで
離れたくないよ
.
唇が少しだけ動いて、角度を変えてキスが落とされる
小鳥が愛を確かめ合うような
いじらしく、愛らしいキス
もっと、もっと
永遠に私に触れていて
.
隆「A」
その声に、温度の無くなる唇
.
恐る恐る後ろを向くと
「隆弘くん...」
真「お兄さん...っ」
.
隆「家の前で...何やってるの？」
隆「ご近所さんに見られちゃうよ？(笑)」
一瞬にして体の熱がどんどん奪われる
冷たくなって動けなくなって
心臓の音が頭に響いてる
.
ﾐｰﾝﾐｰﾝﾐｰﾝﾐｰﾝ
隆「...真司郎くん、だっけ？」
.
隆「もし良かったら冷たいものでもどうぞ？」
真司郎
お願い、気がついて
.
嘘だらけの仮面の下の、本当の顔
．
あなたを刺すように向けられる
奥底に眠る、冷たい視線に
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り ょ う な な ＊(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます！これからも楽しみにしてます！本当に大好きな小説です！ (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい！！ (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年1月5日 19時
