新幹線で一目惚れ 【センラ】

#17 ページ21

Aside．


お風呂を出て、喉が乾き、荷物を漁ると…


｢待って飲み物ないじゃん！｣


イベント前に緊張して喉乾きまくって飲みまくった結果、イベントが始まる前に捨てたんだっけ…

そう思いながらホテルの時計を見ると、21時近くなっていた。


フロント近くにあった売店はもう閉まっちゃってるかなあ…。あっ、ホテルの自販機なら！！


そう思って私は元々部屋に置いてあったホテルの地図を見てみる。


私のいる階は10階………あった！


自分がいる階に自販機が置いてあるところがあった。

歩くの疲れたけど明日はゆっくり出来るし…。
帰りまで持つように２本くらい買っておこう。


私はデニム生地のスキニーにダボッとした白のトレーナーを着た。まぁ、所謂部屋着ってやつだよね。


財布と部屋の鍵とスマホを手にして、部屋を出る。



自販機はエレベーターの近くだからわかりやすい所にあった。

自販機も1台だけでなく、数台置いてあって、缶コーヒーやペットボトル、アルコールなど、たくさんの種類があった。
お菓子やおつまみ、さらにはカップ麺も置いてあって…。
少し休憩できるテーブルと椅子もいくつが置いてあった。



｢さすが豪華ホテル…｣



ボソッと呟いて、いろんなものがある中私は無難に普通の緑茶と水を買った。


というか、何気人泊まってるなあ…

どこの部屋もドアが閉まっていて、中からは楽しそうな話し声が聞こえてくる。


おばさん1人は寂しいぞぉ？(^^)



まぁ慣れてるからいっか！W


よし、戻ろう。こんなダル着を誰かに見られたら人生終わるくらいに恥ずかしい。


ペットボトル2本と財布を両手に抱えて、自販機コーナーを出ようとすると、ちょうど自販機コーナーに入ろうとする人とぶつかってしまった。



｢った……｣


ぶつかったのがあまりにも急だったし、何気お互いが早歩きのような感じだった為、ぶつかった反動で私は尻もちをつき、ペットボトルを落としてしまった。



？｢っ、すみませ……は、早川さん？｣



………え？

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