2 新幹線で一目惚れ【センラ】 (ページ35)

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#その後ページ35

あの後、なんであの場に千里さんがいたのか。

後日聞くと、「タクシーでホテルまで向かおうとしていたら知らん男に絡まれてるA見つけてその場で下ろしてもらったんよ。」と言ってきてまさにスパダリだあ…と思った。

その後、千里さんに付き添ってもらって、瑠花のいるカフェに向かった。

夜ということもあってカフェの中は大人っぽいcrewさんが何人もいた為、千里さんとは外で別れて、私だけが中に入った。

あまりにもカフェに着くのに時間がかかってしまったから瑠花もかなり心配してくれて、しっかり事情を説明した。

もちろん、告白されたことも。
楽屋で何があったかもちゃんと。

そしたら瑠花は私を抱きしめてきて、「おめでとう」って家族のように祝福してくれた。

あれから1ヶ月ほどが経った。

千里さんと私はお互い仕事で忙しいけれどランチの時間の時によくお昼を食べに来てくれる。

だから正直寂しいなんて思わない。

そんな少しの時間でも彼の顔を見れるだけで嬉しくて、心が飛び跳ねる。

そんなある日、千里さんがお店に来た時、

セ「A」

そう呼んで私に向けて手招きをする

なんだろう、と思いながらも近づくと。

セ「来月、どっか旅行行かへん？」

「え！」

仕事の関係上旅行なんて滅多に行けなくて、千里さんの言葉に自然と声が弾む。

セ「関西とか…北海道とか…2泊くらいで行けへんかな？予定空けられる？」

「はい！意地でもあけますっ！」

セ「よっしゃ。じゃあ……やっぱ行きと帰りは…新幹線？WWW」

「いいですよw」

彼との出会いは新幹線。
彼もそれを忘れたくないのかな～？なんて笑