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「深すぎず、浅すぎず……いい感じね」
ひんやりとした水を手のひらに掬う。零れる前に、自分のチャクラを染み込ませて、川へ戻す。
「水遁 水龍演舞の術」
川の水3分の2を使って巨大な水龍を生み出す。美しく舞う水龍をこちらに呼びながらまた印を結ぶ。
「火遁 劫火焦土の術」
水龍と真正面からぶつかる蒼い炎。昨日とは違う万全の体調の私の火遁。水龍が消えると私のチャクラを含んだ水蒸気が広がる。それをひとまとめにし、雲にする。
「雲に水を染み込ませて、と。目標は……そうだな、近くの木の葉だけを燃やす、で」
まとめた雲を、目標の木の上にセットし、雨を降らす。
「水遁 雨乞いの術ってね。さー本番本番」
出来るだけ早く、そして丁寧に印を結ぶ。雷の帯びてきた雲に自分の意識を集中させる。
狙いは、木の葉。幹や枝に被害を出さず小さい葉っぱだけを燃やし尽くす。
「…………雷遁 避雷針の術」
高電力の塊があわや木を消し炭にしたかと思えば、光の後に見えたのは生い茂る葉を失くした寂しい木の姿。
「は〜……成功した……」
普段はこんなふうに調整しないから、余計疲れた。仲間がいるという状態に慣れないといけないって三代目も言ってたしなぁ…
でも、ま。当分は調整出来るようにしないと、カカシに怒られちゃうからね。
***
ランキング入りありがとうございます。
夢主の謎を解き明かす段階なので、展開がゆっくりです。全ての謎が皆さんに提示された時に設定にまとめます。気長にお待ちください
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作者名:蒼那 | 作成日時:2017年9月6日 22時