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#3 ページ3

「おぉ…考えてんなぁ…」

まさか少年2人で倒すことを端から目的としてないなんて。カカシも上手く先生やってんだなーと、ピリピリした空気に似合わない、呑気な私にまたもや不審者を見る目つきになる桃色の少女。
ダラダラと冷や汗を流す私と、警戒態勢の少女。変な2人組の微妙な時間を過ごすうちに、カカシと再不斬に新しい動き。

『コピー忍者』の本領発揮って感じの雰囲気に、こっちに被害が出る前に準備を始める。
印を結び始めた私に、タズナさんを守れるように1歩前に出る桃色。

……別に傷ついてないから。ちゃんと自分の役割を分かってる且つ身をていして守ろうという心意気は素晴らしいものだし……と心の中でのの字を書く。

タイミングよく印を結び終わった後に、大きな二匹の水龍がぶつかり合い、波が襲いかかってくる、その前に、

「火遁 劫火焦土の術」

タズナさんと少女の前の水に集中し、勢いを削ぐ。
火が水に消されるのなら、その前に蒸発させてしまえばいい、そんな脳筋の考え方で生み出された技。
正直、今の波でわりとギリギリだからこれ以上の、水量は相殺出来るか微妙だが、その時はその時で。

……うん、でもまぁこれで最初の木から落ちた不審者っていうレッテルが剥がされるなら、全力で行くことも吝かでないな!

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作者名:蒼那 | 作成日時:2017年9月6日 22時

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