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41. ページ42






ーーキーンコーン
お昼休み開始のチャイムが鳴り、教室はあっという間に疎な人の数になっていて。



「購買行くから先屋上行っててくれ、すぐ行く」



なんだか朝より険しい顔をした若松がそう言う。
私は毎日お弁当を持ってきているのは若松も知っていて、私は「わかった」と一言。若松が教室から出て行ったことを確認して、私も教室を出た。


‥いつも、お昼ご飯を一緒に食べている友達に若松と昼食を取ることを伝えると「へぇ若松が、ね」や、「ついに男になるのか」なんて言っていた。若松は前から男だよ、なんて私の言葉は友達に届かないまま友達2人で深刻な顔をしていたのを思い出す。



ーーお弁当片手に屋上へ向かっていると、目の前からピンク色の髪の毛の女の子が歩いてきて。



「こんにちは」



‥ーー声をかけてきたのはそのピンク色の子で。
私も「こんにちは」と返す。


このピンクの子、さつきちゃんは青峰の幼馴染で。
青峰と付き合ってすぐくらいの時に少しだけ話したことがある。‥と言っても他愛もない会話で、自己紹介くらいなんだけど。




「学食ですか?」


「ううん、若松と屋上で食べる約束してて」


「そうなんですね」




終始ニコニコしている彼女に、愛想いいな、なんて思いながら。さつきちゃんは「若松センパイが‥大ちゃん大丈夫かな‥」なんてひとりごとを言っていて。




「私そろそろ行くね」とさつきちゃんに伝えると、「呼び止めちゃってごめんなさい」と言って彼女は頭を下げて来た道を引き返して行った。




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hamo(プロフ) - 佐藤さん» 完結おめでとうございます!青峰くんはもちろん、若松くんとの距離感がすごく好きでした。次の作品も楽しみです…!素敵な作品をありがとうございました! (7月24日 17時) (レス) @page50 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - hamoさん» こちらこそありがとうございます! ここで完結ですが、またhamo様と出会えることを楽しみにしてます。またご友人様と覗きにきて頂ければと思います◎ (7月24日 14時) (レス) id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - えのさん» コメント、頂けて本当に励みになりました。ありがとうございました◎ (7月24日 14時) (レス) @page50 id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - 佐藤さん» うれしい返信をありがとうございます!新しく更新されたお話もめちゃくちゃよかったです…!お伝えしたい気持ちがたくさんあるのですが文字数が足りず泣 これからも追わせていただきます! (7月22日 23時) (レス) @page39 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - コメ返有難うございます!返信頂けると思わず、壁打ちのような感想を送ってしまいましたが、大丈夫でしたか? また興奮冷めやらずコメントしてしまうかもしれないので、ご迷惑でしたら弁えます;今日更新分も文字数が足りないほど最高でした!! (7月22日 23時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2023年7月7日 22時

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