【黒バス】マーメイド【青峰大輝】

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【若松side】





ーー昼休み、話したいことがある。
と、言ってしまったが。


正直、アイツからしたら俺は“頼れる友達”と思ってることなんて百も承知で。更に言えば、青峰といる頻度を考えればいい感じに進展してんだろうな、とか。







‥ーー放っておけない奴だった。


1年目、同じクラスになって。派手じゃねーが顔が整ってる奴だと思った。1年間も一緒のクラスである程度話す仲にはなっていた。


2年目、同じクラスだねとクラス発表の掲示板の前で笑ったそいつに心臓の音がデカくなった気がした。
‥ーーそして夏、同じクラスのやつから変な噂を流され、Aは気にしてないフリをしてた。‥が嫌な気持ちにならないやつなんていないだろ。俺はAを庇った。
ーーそこから何かと一緒にいるようになり、冬のインターハイに誘ったのは良いところを見て欲しかった。その時に気付いた、好きだと。


3年目、仲のいい男友達、という名に胡座をかいていたせいか。気付けば青峰と距離が近くなっているAを見て焦った。




しかし、その“友達”という壁を壊すより。ーー“友達”のままのほうがいいのではないか。


なんて男らしくねえ考えだった。





それなのに。

朝、「あのさ」と。少し照れくさそうなAを見て気付いちまった。ーーああ、終わったな。と



咄嗟に、「昼話がある」と言ってしまったが。




俺は何をやってんだ。





はあ、とため息をついた俺は朝の出来事を思い出し頭を抱えたのだった。



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