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「家の前まで送ってもらっちゃってごめんね」


「‥俺が送りたかっただけだからいーんだよ」




夕日も落ちて、暗くなった時間。青峰は私を家の前まで送ってくれたのだけど、今日のデートは何と言うか。ーーあまりにも健全で。人混みではぐれそうになった私の手を拾って繋いでくれただけで、青峰へのイメージは今日だけで大分変わったのだ。
青峰といえば、話すようになった頃は「俺と遊んでよ」なんて言ってきた男だ。不健全極まりない。


ーーなんというか、これは。




(‥大事に、されてるのかな)




じゃーな、と背を向ける青峰に、私は、待って、なんて口にしていて。
振り返った青峰は不思議そうな顔をしていて。
ーーしまった、そう思った時には遅かった




「‥寂しいか?」なんて、青峰にしては察しが良くて。






「だれが」


「顔に書いてあんじゃねーか」


「書いてないもん」


「じゃあこの俺の服を掴んでる手は何だよ」






思わず私の右手が掴んでしまった青峰の服、「‥間違えた」なんて言っても、それは苦しい言い訳で。青峰は悪そうに笑って「Aチャンがそんなに寂しがりなんて思わなかったぜ」と。



「また明日な、おこちゃまは早く家に入りなさい」




‥ーーそんな青峰の一言と、重なった唇。




はっとしたときには青峰の背中が小さくなっていて。






家の前に取り残された私は、「青峰の方が年下のくせに」と呟いたが、誰に聞こえるわけでもなく。

唇に残る感触に頬が熱くなるのを感じた。

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hamo(プロフ) - 佐藤さん» 完結おめでとうございます!青峰くんはもちろん、若松くんとの距離感がすごく好きでした。次の作品も楽しみです…!素敵な作品をありがとうございました! (7月24日 17時) (レス) @page50 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - hamoさん» こちらこそありがとうございます! ここで完結ですが、またhamo様と出会えることを楽しみにしてます。またご友人様と覗きにきて頂ければと思います◎ (7月24日 14時) (レス) id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - えのさん» コメント、頂けて本当に励みになりました。ありがとうございました◎ (7月24日 14時) (レス) @page50 id: 59147bef43 (このIDを非表示/違反報告)
hamo(プロフ) - 佐藤さん» うれしい返信をありがとうございます!新しく更新されたお話もめちゃくちゃよかったです…!お伝えしたい気持ちがたくさんあるのですが文字数が足りず泣 これからも追わせていただきます! (7月22日 23時) (レス) @page39 id: c94f084532 (このIDを非表示/違反報告)
えの(プロフ) - コメ返有難うございます!返信頂けると思わず、壁打ちのような感想を送ってしまいましたが、大丈夫でしたか? また興奮冷めやらずコメントしてしまうかもしれないので、ご迷惑でしたら弁えます;今日更新分も文字数が足りないほど最高でした!! (7月22日 23時) (レス) id: d13c000863 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2023年7月7日 22時

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