勘違いだったかなー赤司side ページ7
「A」
『あ、征十郎!』
謝ろうと思ってAに声をかけた
が、返ってきたAの反応は明るく元気なもので、
どうやら俺の勘違いだったようだ
そのあとの帰り道も、Aとの会話は楽しく、昨日までの冷たい反応はまるで嘘のようだった
昨日までの対応は何だったのか、気になりはしたが今は何よりAと楽しく話せたことが嬉しく、昨日までの事は忘れることにした
とりあえず、Aとの関係は戻った
だが、俺はもっと先に進みたい
‴ただの幼馴染‴以上の関係ーつまり、恋人同士
俺がAのことを好きだとしても、Aは俺の事をどう思っているのか。
彼女が俺の事をなんとも思っていない限りは、俺からしても二人の関係を周りには‴ただの幼馴染‴としか言いようがない
強引に攻めて彼女を俺のモノにすることは容易い
だが、Aー好きな人相手にそんな乱暴なことはしたくなかった
ゆっくりと時間をかけて関係を深めたい
机に向かい、課題をしながらそんなことを考え、今日は眠った
ー次の日
『征十郎、おはよう』
「おはようA今日は遅かったね」
『ごめん、準備に手間取って.......』
そう返事しながら遅れてきたAを見て息を呑んだ
今日のAはいつも後ろにまとめている髪を下ろして毛先を緩く巻いている
少し色づいた唇。長く綺麗な睫毛
「雰囲気が大人っぽくなったね。とても似合っているよ」
俺がそう言うとAはいつものように子どもっぽく笑いながら『ありがとう』と言った
垢抜けたAはとても綺麗で、授業中もその横顔に見とれていた
ふと、彼女と目が合うとニコッと笑い返してくれる
やっぱり俺はAが好きだ。
必ず手に入れる
────────────────────────良ければ評価とコメントお願いします
まだ学生なので学校がある時間帯は更新できませんが、帰ってきたら頑張って更新しようと思っています
幼馴染からお互いを好きになるまでの展開が速すぎたなぁと思ってます
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年6月1日 8時