検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,549 hit

その質問には飽きましたー赤司side ページ3

Aと学校に向かい、教室に着いてからいつものように女子に囲まれる

猫撫で声で俺の名前を呼ぶ女子達は正直好きではない

適当に笑顔で応えていると、授業の始まりのチャイムで女子達は俺の前から散っていく

俺も自席に着き、隣に座るAの横顔を見つめていた

綺麗な横顔だと思う
美しい黒色の髪をポニーテールにして、頬杖をついて窓を見るA

Aとは3歳の頃からの幼馴染だ

ずっと一緒に行動しているせいか、周りからはよく聞かれる

「赤司って、Aと付き合ってるのか?」と

その度に
「付き合っていないよ。俺たちは‴ただの幼なじみ‴だ」
と答える

正直、うんざりだ
何度聞かれれば済むのか

いっそ、もうAと付き合っている、と答えてしまおうか

そんなことを考えながら授業を受けていると、もう昼休みになってしまっていた

自分の机で弁当を広げて昼食を取ろうとすると女子達が寄ってくる
「わぁー、赤司くんのお弁当美味しそうだねぇ!」
「やっぱりお金持ちの人ってお弁当も豪華なんだねぇ」

早くどこかへ行って欲しい
俺は今お腹がすいているんだ

『みんな早く食べないと昼休み終わっちゃうよー?』

Aの声がした


「そ、そうだよねー!」
「そろそろ私達も昼食べないとね!」


群がっていた女子たちは自分の席に戻って行った

「ありがとう、A」

『ううん、私が静かにご飯食べたかっただけだし』

「そうか。Aの弁当はいつも美味しそうだね」

『ありがと。征十郎に言われると嬉しい。』

そう言ってニコニコと笑うA

思わず顔を伏せる

ーただの幼なじみなのに俺は最近Aと話していると、妙な気持ちになる
心の底がモヤモヤするような、言い表せないような感情だ
今までそんなことはなかったのに

放課後の図書室→←その質問には飽きました



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 赤司征十郎 , 女主   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年6月1日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。