検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:2,557 hit

勇気出します ページ16

自分から遠ざけたのに、いざ何も話せなくなると辛い

ー今だって、目の前にいる
園川さんと赤司くん

赤司くんの腕に抱きつく園川さんが羨ましい

「ねえ赤司くん?私今日はねぇー.......」

2人は敬語で話していたのに、いつの間にかタメ口になっている
玄関の前で征十郎に嬉しそうに話しかける園川さん
これから1人で帰ろうとしてる私に見せつけるかのようだ

こんなの見てられないよ

「赤司くん、私もその水飲みたいなぁ」

「.......自販機で買ってくるよ」

「あ、そうじゃなくて。赤司くんのが飲みたいなぁ..なんて。ちょーだい?」

間接キスとか、やめてよ。
私の前でやらないでよ

2人が付き合ってるのも、結婚するのも分かってる
間接キス以上のことをしてるのも分かってる

でも、私は征十郎のことが好きだから

ごめんなさい園川さん、征十郎
私はもう我慢できないです

冷たくしちゃったけど、突き放しちゃったけど
征十郎しか考えられません

『.......もう園川さんの言うことは聞けません。
ごめんなさい』

「A?」

「ちょ、ちょっと村上さん?何するのよ」

征十郎の手を引いて、園川さんから離れる

ただ、2人の家の方へ向かう
何も考えずに。

「A、どうしたんだい?ちょっと止まってくれないか?」
征十郎に言われて、我に返る

私、感情のままに動いてた.......

『ごめんなさい!その....園川さんと婚約してるのは分かってる.....けど、皆見てたから、つい、あの.......』

さすがに今このタイミングで好きだなんて言えない

「俺が、園川と婚約?何の話だ?」

『え?えっと、園川さんが前に学校に来てて、それで私が婚約者だから、あんまり征十郎と関わるなって言われてて。でも、ちょっと.......』

「ちょっと?」

『.......やだったって言うか、寂しくて』

私がそう言うと征十郎は少し笑って
「A、俺は園川と婚約なんてしてないよ。1度お見合いしただけだ。」

『あ、勘違いしてた私.....。ごめん』

「あいつがそう言ったんだろう?仕方ないよ
ちゃんとあいつを断らなかった俺も悪かったよ、すまない。」

『婚約.......してないんだ。』

その一言で私はひどく安心した

「帰ろうか。」
『うん、久しぶりだね。』
「明日からはずっと一緒だろう?」
『....うん!』

笑いながら征十郎と帰った

心の中がポカポカしていて、自然と笑顔になるような、とても嬉しい気分だ

征十郎、
私はもう少し、あなたを好きでいても良いみたいです

自惚れー赤司side→←嫌な女ー赤司side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 赤司征十郎 , 女主   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年6月1日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。