164 継承式 ページ21
貴「……え？
ツナの継承式開くんですか？」
春の陽気がイタリアにも訪れたこのごろ。
暖かな風がボンゴレ本部を包む。
九「あぁ。
未来のことは私も知っていてね……
決めたんだ。今の綱吉くんなら…と思ってね。」
突然九代目から告げられた"継承式"。
未来での出来事を知った九代目が決断した、という話だった。
貴「うん、いいと思うよ。
いつ…日本へいくの？」
読んでいた本をパタンと閉じ、本棚へとしまった。
九「3日後だ。
いま、継承式に招待したシモンファミリーが綱吉くんたちと交流を深めているようでね。
もちろん……」
止まった言葉に疑問をもち、ふと九代目と目を合わせる。
九「Aちゃん。
君にも行ってもらうよ。」
突然のことに、持っていた本をドサッと落とした。
貴「え……？
私も？……何のために。」
いけるなら行きたい。
だが、私が出る幕なんて無いはずだ。
九代目は窓の外に目をみやる。
九「……告げているんだよ。」
少し冷めた紅茶を口に含んだ。
落とした本を拾い、9代目の言った言葉に疑問を持つ。
貴「……告げている……？」
飲みかけの紅茶をデスクに置き、席を立ち上がった。
九「……超直感さ。」
九代目の"超直感"が何かを告げている。
だからこそ、Aにも……同行をしてもらうのだ。
貴「……超直感……。
何を…告げているの？」
少し間があいた。
瞳をとじ、耳をすませる。
ゆっくりと、口を開いた。
九「……その継承式で"ボンゴレの血"が狙われる。
綱吉くんたちの身になにか起こるかも知れない……。
嫌な予感しかしないんだ。
君に……見張り役になってもらい、ボンゴレを守って欲しい。」
命令……なのだろうか。
初めて告げられたこと。
私の答えはひとつだった。
貴「……もちろん。
必ず…守って見せます。
ボンゴレの血も……ツナたちの身も。」
真実を告げられるのはあともう少し。
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咲夜 - う〜ん続きが凄く気になるけど........まじかぁ (2017年9月17日 18時) (
レス) id: c457f737d3 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - ましゅさん» ありがとうございます！頑張って更新しますね！！ (2016年5月11日 22時) (レス) id: cc06472bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 面白いと思います、話しの続きが気になります〜 (2016年5月11日 7時) (レス) id: 204a014ce3 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - 氷翠さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいですっ！！ 更新遅くてごめんなさい！頑張ります！ (2016年4月19日 20時) (レス) id: 3ca1ccb6f6 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 読ませてもらいました！私が今までに読んだリボーンの夢小説の中で一番面白いと思いました。また、ジョットが大好きな私にはとても美味しい内容でした。更新頑張ってください！ (2016年4月19日 19時) (携帯から) (レス) id: d6edb917fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧みんく | 作成日時：2016年1月16日 19時
